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宣材写真とライティング

写真を独学で勉強しまして、2020年頃から宣材写真撮影をやり始めました。
プロと名乗れるまでの技術は到底ありませんが、今までワタナベの若手を中心にだいたい70~80組ぐらい撮影させて頂きました。

今まで撮影した写真↓

だいたい白ホリのあるスタジオを借りまして、プロ用のストロボ(フラッシュの超強いやつ)を駆使して撮っています。
写真を撮る時のストロボの当て方をライティングというんですが、ライティング次第で写真の表情が変わってきて面白いです。
今回はライティングについて書こうと思うのですが、誰でも分かるように細かいことは省きます。難しかったらすみません。

まず、撮影に使うストロボはこんな見た目です。
大型・大光量のストロボで、モノブロックストロボと呼ばれます。

このストロボに、光を拡散させる傘(アンブレラ)や、光を柔らかくするソフトボックスなどのアクセサリーをつけて撮影します。

アンブレラ

何を使うかは人によりけりですが、私はアンブレラを使うことが多いです。
アンブレラとは、傘の内側の白い場所に向けてストロボをつけて光を拡散させるアクセサリーです。傘の内側が銀色のタイプだったり、透ける素材でできているものもあります。
スタジオに備え付けてある機材をそのまま借りて使います。


①一番最初に撮った宣材写真のライティング(2020年2月撮影)。

シロクマズ

②2021年末に撮影した時のライティング

ちゃんぴおんず

①と②、何が違うか分かりますか?

①のライティングを上から見た図です。

①はバック飛ばしと呼ばれるライティングで、背景にストロボを当てて白く飛ばしています。被写体の後ろにある2灯がバック飛ばし用のストロボです。
よく宣材写真で背景が綺麗に真っ白になっている写真を見ますが、普通に被写体にストロボを当てただけでは白く飛ばないのです。


②ライティング図

カメラマンから見て左側大アンブレラ1灯(光量強)
小アンブレラ1灯(光量弱)

②はバック飛ばししていないので、若干ですが背景に影がついているのが分かるかと思います。2灯のストロボで被写体を挟み、適度な立体感を残しつつ、目の中に印象的なキャッチライトを入れるライティングです。

エビランドさん

キラッと目が光って見えるのが気に入ってます。


あくまでもこれは1ケースで、眼鏡をかけているかどうか、ピンなのかコンビなのかトリオなのか、男性なのか女性なのか、その場に応じて変えていきます。
例えば、②の撮り方で眼鏡をかけている人を撮影すると、ストロボが眼鏡に反射してしまいます。肌にかかっているだけならいいのですが、目に反射がかかると消せません。
なので、眼鏡をかけている人がいるコンビ・トリオはどちらか片方のストロボだけを光らせて1灯のみで撮影します。

リンダカラー∞

この写真はカメラから見て左のストロボのみを光らせました。
左右の露出差は多少気になるところではありますが…


ライティングって本当に面白くて、光の当て方、アクセサリーの選び方ひとつでガラッと変わります。

リンダカラー∞ Den

この写真、先程の宣材写真と同じ白ホリの前で撮っています。ライティングで光をコントロールして背景に光が当たらないようにしています。
グリッドといって、光に指向性をつけてピンポイントで当たるようにするアクセサリーをつけています。
光を拡散させるアンブレラと逆の効果だと思ってもらえれば。

ちなみにアンブレラを使うとこんな感じ。


スタジオ以外で撮る宣材写真

スタジオじゃないと写真が撮れないわけではありません。
クオリティは劣りますが会議室で撮る方法もあります。

Hi TEENS
ドンココ

小さいストロボ(クリップオンストロボ)を白い天井に向けて発光し、跳ね返った光を白いレフ板で起こして撮った写真です。白い壁と天井があれば簡単に撮れるので、急ぎで撮る時に使えます。

横から見るとこんなイメージです。

ヒントは目の中に

写真の目の中を見ると、その写真がどんなライティングで撮られたのかなんとなく分かります。なので良いなと思った写真を見かけたたらつい拡大して目を見る癖がついてしまいました。

私が参考にしたのはぺこぱの宣材写真です。

シュウペイさんの目がめちゃくちゃ綺麗で、影のつき方もナチュラルだし、こんな写真が撮りたい!って思ってたどり着いたのが②のライティングです。実際は色々違うのかもしれませんが、いいところまで近づけてると思いたいです。

宣材写真といえど撮影者によってライティングやこだわりは様々です。
私個人としては実物よりちょっとだけカッコよく(可愛く)撮ることを目標にしています。
宣材写真ってこんな感じで撮影してるんだ!って興味深く感じてもらえたら嬉しいです。

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