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当たり前の存在。

私が産まれた時から、家にはいつも犬が居た。


小学1年生の頃ぱぱの知人で
目の見えない夫婦から
多くの犬を育てることは難しいとの事で、
新しく生まれた 
犬の赤ちゃんを1匹預かった。

もうその子には名前がついていて
小学1年生の私は新しい家族に
ワクワクした事を今でも覚えている。
私の人生の中で一番長く
時を過ごしたのがこのリイナだった

リイナは毛の長いダックスフンドで
名前通り女の子らしい子だった
当時の私は嬉しくて寝る時は
すぐにリイナを抱っこして
布団で一緒に眠るのが日課で
学校から帰ってきたらすぐにままには
内緒で犬達に多めのおやつをあげていた。
散歩に行って、短い足でちゃんと
横をついてくるし、お座りも、お手も
ちゃんと覚えていた。
リイナは寂しがりやさんで
他の犬達と遊んでいると不機嫌になる。
それを見つけると私は駆け寄って
首の後ろをマッサージしてご機嫌を伺う
そうすると、納得したようにハウスに
戻って行くリイナが可愛かった。

リイナは私が小学校、中学校、高校
専門学校を卒業するまでいつも
お家にいた。
今年に入ってから私が一人暮らしを始めて
もうすぐ17歳になるリイナに
できるだけ会えるように
毎週2回実家に帰っては、一緒に眠った。
今年の2月頃にもう自分でトイレまで
我慢する事ができなくなって、
でも、私が帰るといつもはずっと寝ているのに
ハウスから出てきて撫でて!と言わんばかりに
私に向かって鳴きながら近づいてくる。
ちゃんとまだ認識してくれているんだなと
嬉しい気持ちでままにも
アンタが帰ってきたら、普段吠えないのに
吠えるなあ、ちゃんとわかってるんやね
と言われていた。
それから1週間後くらいにまた帰った時
あまりリイナに元気がなくて
もしかしたらもう17歳だし、
今回は持つかわからんねってはなしになって
私はリイナに沢山話しかけた。
それからご飯も食べなくなって、
でも、クッションの上でゆっくり寝転がすと
私が寝るまでの間動くと
目で私のことを追っていた。
それから、私の仕事が始まった月曜日に
リイナは亡くなった。
最後の最後まで私の行く先を見届けるように。
この文章を書いてる間もリイナとの
沢山の思い出を
思い出す事ができて本当に良かった。
先日御線香を上げに帰り
よく喧嘩をしていた体の大きいドーベルマンの
ブルーと一緒に写真が並べられていて、
寂しがりやのリイナが天国で
ひとりぼっちじゃないような気がして安心した
嫌な事があっても見ていてくれている気がして
新しい環境にまだ慣れてない私の
心強い大好きな友達。
もっと色々なことをしてあげれば良かった
ごめんねの気持ちも沢山ある
でもこれからもずっと思い出させてね
だいすきなリイナ

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