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脳をバグらせ、ひたすら身体感覚だけを追い求めようとする私たち

脳がバグると、強い刺激のあるものを強い快感として感じる様になるらしい。

強い刺激のあるものを見たり、食べたりすることで、脳が興奮して、快楽物質を出すという仕組み。私たちは、気持ちよくなりたいから、心地よさを感じたいから、強い刺激のものを求めているのかも知れない。それが面白いとか、おいしいとか、そんな事は二の次で、私たちが一番に求めているのは、この快感なのかも知れない。

ただ心地よくなりたい。ただ快に浸りたい。だから、より強い刺激あるものに飛びついていく。脳の中がぐしゃぐしゃになってバグると、なんだかわからなくなる。でも脳は興奮して、気持ちのいい快楽物質を沢山放出してくれる。この快楽物質の中に、私たちはこの身の全てをただうずめたいだけなのかも知れない。

心地良くなるには、脳という部分は邪魔なのかも知れない。だから、その脳を麻痺させる為に、私たちは、より過激なものを求める。そう言うものを摂取する事で、脳をバグらせて、ただこの身体だけの快感を求める。

身体で感じる快だけを、私たちは何処までも追求していく。今の私たちに取ってはどうやら、この身体で感じる感覚こそが唯一なるものなのかも知れない。感覚至上主義。

この身体で感じたい。体験してみたい。それには、脳が邪魔。だから、私たちは、自ら脳をバグらせて、その身体で色々な刺激をダイレクトに受けようとする。

今この世界を生きる私たちは、脳をもはや必要としていないのかも知れない。自ら切り離し、自らバグらせ、弱らせ、脳の機能を落とし、身体一本主義にしようとしている気がしてならない。

気持ちがいい。心地がいい。ただそうした身体感覚だけを私たちは、日々追い求めている。いつから人間ってこんなになったんだろう?いつから、こんな風に脳の働きを邪険に扱う様になったんだろう?

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