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リアル、それは私たちの背後にある

私たちが見ているもの、知っている事。その中をいくら突き進んで行っても真実はないし、その中をいくら歩いてもこの自分の精神性は高まる事はない。

必死になって前に突き進んで行ってもそこにゴールはない。ゴールは今見ているその世界の反対側にある。

私たちは今、死の世界を見ている。そしてその死の世界に向かって突き進んでいる。自分に生命を、生きているという強い実感を持たせたいとそう強く望むなら、自分の目の前にある世界ではなく、自分の背後に隠れて見えなくなっているその世界を見る必要がある。それが何なのかを見つける必要がある。

私たちの前に広がる世界は私たちに何の力も生命も与えない。この私たちの目の前に広がる世界は私たちから、生きているというその実感を奪っていくだけ。前を向いて歩けば歩くだけ、私たちは自分の中から生きるという力を奪われて行く。

私たちは今死に向かって歩かされてる。だから、そっちを向いて生きていてはダメ。みんながしっかりと前を向いて歩けとそういう。でも、その言葉に騙されちゃダメ。本当に大切なものは、私たちの生命のゴールは今自分の目の前にある世界にはない。

本当の人間としてのゴール。それを教えて、その扉を開いてくれる世界は私たちが見ている世界の裏、背後にある。目の前にある世界に騙されないで。前にしか世界がない訳じゃない。後ろにだって世界はある。

この世界は見える世界だけで出来ている訳じゃない。この世界は私たち人間と見えない物によって作られてる。見えてるものではない。見えていないもの。これと私たちは1つに結びつき、今こうして存在している。その見る事も知る事も出来ないものが必死に私たち人間を陰で支えてくれている。

物は私たちを豊かになどしてはくれない。物は私たちのこの心を退廃させていくだけ。だから、そんなものに依存などしてはいけないし、そんなものに、自分のその心を満たしてもらおうとしてはいけない。物はあくまでものであって、私たちに命を与えてくれるものじゃない。

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