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根拠のない楽観主義(私たちは皆おとぎ話の世界の住人)

私たちは、目の前にある事象を何でもかんでも、自分に都合よく解釈しようとする。なんだかんだ言って、目の前にある現実を私たちは何も見ようとはしていない。

どんなに大変な事があったとしても、それは一時の事であり、必ず、その後には、良い事があるという呪文を私たちは自分にかける。そうやって、何も、自分の目の前にある現実を見ようとしない。

今、この世界はコロナで大変な事になっているけれど、このコロナも、いつか必ず克服できると、皆そう明るい未来を想像していたりする。人間というのは、とにかく楽観的な生き物だ。

広い世界を見渡してみれば、毎日流れてくる世界中にあるニュースを見たり、聞いたりしていれば、この世界が今どうなっているのか?がわかる。これが今の現実なんだとわかる。わかるはずなのに、これが今私たちが生きている世界なんだという事がわかるはずなのに、何故か、私たちは、その現実を真剣に受け入れよとしない。何故なんだろう?

私たちは、この世界がずっとこのまま継続していくとそう思っている。ちょっと色々な事を調べれば、この世界が、地球が今どのような状態になっているかはわかる。それを示す科学的データや根拠は沢山ある。なのに、それを私たちは、何も知ろうとはせずに、自分たちに都合のいい幻想の世界を作り、その中にまどろんでいる。

何も知らずに、自分たちに都合よく切り取った世界の中で、私たちは生きている。いい加減私たちは、この自分達で作ったこの幻想の世界の中から出るべきなのではないだろうか?

何でもかんでも自分に都合よく、この世界を解釈しようとする事では無く、今自分の目の前にある現象をありのままに受け入れるべきなのではないかと強く思う。

コロナがいつか必ず収束する。私たち人間は必ずコロナに打ち勝つ。そんなスローガンみたいなものを私たちは、掲げて毎日がんばって生きている訳だけれど、コロナが収束した所で、今のままこの地球が侵されて行けば、必ず又他のウイルスが出てくる。地球温暖化が進み、氷が解ければ、その中に閉じ込められていたものが再び、外に出る。そうなれば、これまではなかったものが、又この世界に現れてくることになる。

人間至上主義というのは、恐ろしいもので、何でもかんでも、自分たちの力で克服できるとそう思っている。人間は万能ではない。

地球温暖化が進めば、これまで、氷の中に閉じ込められていたウイルスが外に出てくる。そのウイルスによって、人間というのは、常にその生活を脅かされる事になる。ウイルスはコロナだけではない。

沢山のウイルスが、氷の中から出てきた時、私たちは、そのウイルスに対する抗体も持っていない。食べものの変化や、生活習慣の変化に伴い、私たちはかつて人間が持っていたとされる免疫力を完全に失いつつある。昔から何もこの身体は変わっていないと思うのは、人間の傲りだ。

今私たちは、ウイルス撲滅に奔走しているが、少し、その視点を変えるなら、コロナなど本当は、そんなに恐ろしいものではないのかも知れない。ここまでコロナが蔓延した原因は、私たちの免疫の低下にあるのかも知れない。

生活スタイルが昔と大きく変わり、それにより、人間の本来持っている機能が著しく低下した為に、本来であれば、そう力のないウイルスに私たちはここまで悩まされているのかも知れない。

私たち人間というのは、自分達でコロナというウイルスを作り、そして大きく生活スタイルを変えた事で、この弱小ウイルスにも勝つ事の出来ない免疫しか持つ事が出来なくなってしまったのではないだろうか?

コロナとは突然現れたものではなく、これまでも存在していた。ただ私たちは、そのウイルスにも勝つ事が出来ないほどに、個人の免疫力を落としてしまったという事になるのではないだろうか?

世間では、私たちを侵すコロナがいけない、コロナが悪いとそう言われているが、そのコロナを産み出したのは、意外に私たちなのかも知れない。表面的な事だけではなく、もっと根源的な所までさかのぼって、このコロナと人間の関係を紐解いていかなければいけないのではないだろうか?

悪なるは、本当にコロナなのか?それとも人間なのだろうか?人間を主体にすればコロナは悪となり、コロナを主体に考えれば、人間が悪という事になる。こう考えるのも、意外にありなのではないかと思ったりする。

表面的な事ではなく、もっと深い部分で私たちは色々な事を考えて行くべきなのではないだろうか?

楽観主義者には、今のこの地球は救えない。

今のこの現状を楽観視していれば、私たちは必ず滅びる。現実を見て、今こそ私たちは、必要な場所に必要な対策を講じていかなければいけない。

必ず来年はもっと素晴らしい世界になる。こんな幻想に惑わされず、今私たちの目の前にある現象に、私たちは、しっかり目を向けるべきなのかも知れない。今私たちに必要なのは、客観的なデータと根拠。このデータは今はどこからでも入手できる。このデータをもとに、色々な事を考えて行けば、これ以上この地球の未来を楽観視していられないという事もわかるのではないだろうか?

もっと広く世界をとらえて、もっと現実を見る勇気を持って欲しい。何でもかんでも自分に都合よくこの世界を解釈し、楽観視するのは止めるべきだ。私たちは幻想の世界から飛び出し、今こそ、現実の世界に目を向け、この現実世界と共に、これから生きていくべきだと思う。

誰も、自分に都合の悪い事は受け入れたくはない。でも、それが現実であるならば、その現実から私たちは目を背けるべきではない。もういい加減幻想の中にまどろんでいるのはやめるべきだ。

どんなに辛くても、どんなに苦しくても、どんなに恐ろしくても、その事象に目を向けない限り、私たちに変化はない。主観的に物事を見て解釈するのではなく、客観的な視点、これを私たちはこれからもってこの世界と向き合っていかなければいけない。

一人一人がこういった意識を持ち、そしてこの地球の為に考える、行動する事が出来なければ、私たちが望む幸せな世界などやってはこない。自分に都合よく物事を解釈していれば、やがて、この世界は、地球は確実に滅びる。

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