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キャリア的視点238 -時代を先取りしている? ジャニーズにみる組織作り-

毎日ブログ 238日目(2020/10/23)

ジャニーズ事務所

昨今、巷を賑わす芸能界。
特にジャニーズ事務所はなんかもう大騒ぎなイメージです。記憶ではSMAP辺りから始まっている様な印象ですが、数も多くて時系列は分からなくなってしまいました^^;

しかし実は私はこの一連の報道を何気に興味深く、少なからず後追いをしておりました。それは過去の記事で何回か取り上げている事でも多少伝わるのではないでしょうか。

私が着目しているのは2点あります。
一つ目が、これまで芸能人として様々な場面で活躍されている彼らが、自分のキャリアを事務所任せにするのではなく、自分で決めていっている様に思えているという事。
二つ目が、ジャニーズ事務所の組織作りが、ある意味で私の理想と考える物の様な気がしてきているという事。

今日はその2点に関して簡単ではありますが、考察を重ねてみたいと思います。

①自らのキャリア開発

一つ目が事務所からの退社・独立に絡む一連の話です。
これまでのキャリアや活動できる場があるにも関わらず、事務所を退所して、自分の力を試していくという意気込み。何年も何十年も一緒に居て、酸いも甘いも噛分ける仲間との別離を覚悟した上での第一歩です。仲間に迷惑をかけるかもしれないと思いつつも行動せざるを得なかったのだと思います。

もちろん事務所が変わっただけでやる事が変わらない人もいるでしょうし、ソロデビューする、舞台に立つ、YouTuber になる、等々これまでになかった活動を始める人もいるでしょう。その全てが彼らにとっては挑戦なのです。

ただ自分の成りたい姿・在りたい姿を考えた時に、退所と言う選択肢が出て、真剣に考えるに従って、今のままで良いのかどうかを判断するというのは自分のキャリアに真摯に向き合っていることに繋がります。その結果「現状のまま」という選択肢も当然アリなのです。

実際には最近が目立っているというだけで、これまでだって多くの所属タレントが対処しています。郷ひろみさんもその一人で、ものすごく良いロールモデルなのではないでしょうか^^;

また30代・40代の内に進退のの判断が出来た事は、ひょっとしたらジャニーズ事務所のキャリア教育がちゃんとしていたと言うことなのかも知れないですね^^

②チームビルディング

これまた渦中のTOKIOの話から。といってもTOKIOに限らず、ジャニーズ全体の風土の様ですね。

それは全ての所属タレント間で、○○君と呼び合っていると言うではありませんか。さすがに同じグループ同士では別の呼び方をするシーンもあるでしょうが、年下で後輩であっても○○君と呼ぶようです。これは先輩後輩間を心理的に身近なものとして、リレーションシップの壁を乗り越えやすくする効果があるように思います。
私が登録しているドリームマップ普及協会でも同様にニックネームで呼び合っていますし、実際に楽天などの様に社員間でニックネームで呼び合うなんてこともあるようです。
弊害は本名を忘れやすい事ですが、○○君という呼び方出ればそれもクリアなのではないでしょうか。

そしてTOKIOのメンバーを見ていると、城島リーダーと○○メンバーという呼び方に注目です。記者会見の時に「山口メンバーが…」と言って話題になりましたね。

私はこのブログを書き続けている中で、上司・部下と言う言葉を使ってきました。ですがチームビルディングやニューキャリアスタディの話を書く中では上司・部下という言葉自体が時代遅れの古い廃棄物のように感じていました。
ピラミッド型組織図では確かに上下の関係に見えますが、ボトムアップ型のチームビルディングやプロティアンなどのニューキャリアスタディでは上下に話なりません。役割の違いなだけです。そもそもかの福沢諭吉氏も著書「学問ノススメ」の冒頭で言っているではありませんか。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と。
実際これは私だけではありません。様々な場所でいろいろな方が異句動意に言うのです。

そのみんながそれぞれに考えた挙句、変わる言葉として辿り着いたのが、チームの「リーダー」と「メンバー」です。
既に何十年も以前からジャニーズ事務所の文化としてあったものです。実際にジャニー喜多川氏がどんな意図で用意したものかはわかりませんが、たどりついた場所は同じでした。う~ん、聴いてみたかったです^^;

日本の30年先行くかも知れないジャニーズ

先日の通り、故ジャニー喜多川さんがどのような思惑でこれらの組織を作ってきたのかはわかりません。わかりませんが結果としてこれまで書いてきた2点で時代を数十年先行していたように思います。

はっきり言いますが、日本のキャリア教育は遅れています。アメリカと比べれば30年近く遅れています。
日本で今、ニューキャリアスタディ(理論)と呼ばれている物ですら、実はアメリカでは30年前のものです。

最近になって法政大学のタナケン先生をはじめ一部のキャリアコンサルタントが、プロティアンキャリアを広めるために行動していますが、まだ全国民に浸透するのには時間が必要です。

しかし、ともすると、ジャニーズ事務所は、ジャニー喜多川さんはアンテナを張り続けてていたのではないでしょうか。
アメリカでプロティアンキャリアが発表された時に、チームビルディングが提唱された時に、すぐに取り入れて行っていたのではないでしょうか。

言うまでもなく、これは推論です。私はジャニー喜多川氏に会ったことはありませんので聞けるはずもなく、これからもジャニーズ事務所の幹部との接点はないかも知れません。息子が加入する可能性だけはありますが^^;

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個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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