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キャリア的視点272 -ノー残業デー-

毎日ブログ 272日目(2020/11/26)

STOP 残業

そもそも「ノー残業デー」というものが理解できない私です。企業で働いていた当時から、違和感しか感じない言葉でした。

「時間外労働が前提になっていないか?」

が、この「ノー残業デー」という言葉を聞く度に感じていた事です。

いえ、なんとなくでも理解はできるんです。できているつもりなんです。これが苦肉の施策だという事は。
残業する従業員が多過ぎて、社内、または社外のどこかから問題視されているのでしょうか。その為の打開策として考えに考え抜いた方法なのだと思ってはいます。
でもやっぱり、よく分からない、が本音です。

理想の会社

そもそも理想の会社って、どんなところでしょうか。
個人個人の理想を追求しようとすると際限が無くなるので、「昼食・昼寝付き」という様なのび太くんが喜ぶ条件は敢えて入れません。昼寝のある会社があることは知っていますが、ここは涙を飲んで我慢します^^;

理想の会社ってって言うのは、「プライベートを充実できる、働き易い会社」ではないでしょうか。そもそも個人にとって仕事本来の目的は、究極的には「生活の糧(給料)を得る」事にあると思います。

仕事というのは狩猟民族で言えば『狩り』です。必要な収穫が得られればそれ以上は要りません。あとは家に帰ってのんびりすれば良いのです。逆を言えば、全く成果が得られなければ何日も帰れない事だってあり得ます。(この考え方がジョブ型の原型かも知れません)

人間が進化し文化を持って、近年の経済活動の中で、会社組織が生まれました。
その会社も従業員の雇用を守るために、プール金を欲します。その結果、過剰な売り上げ目標を求める様になり、個々の従業員にその負担がかかっている。そんな気がするのです。

個人も個人で、「いざ」という時のために貯金をします。少しの贅沢をする事も大切で、その分を稼ごうと必要のあるなしに関わらず時間外勤務をやりたがる人もいる様です。

労働基準法で1日8時間、週40時間以下と謳われているのに、ほぼ100%の会社が36(さぶろく)協定を提出し、時間外労働を可能にしてしまっているのが現実です。この結果、法的にも時間外労働を「やって良い」事になってしまっているのですね。
給与形態の【みなし残業手当】なんて、私に言わせると「残業当たり前ですよ~」って宣伝しているようなものです。

結果として24時間もある1日の半分近くを会社で仕事についやし、プライベートは寝るだけ、と言う状態が完成してしまいました。
ご存知の様に日本の労働市場は、メンバーシップ型で、仕事の質ではなく時間で給与が出ます。効率より非効率が仕事の評価になる場合もあります。

理想の会社とは、「仕事の時間は効率よく最小限で、プライベートを充実できるだけの給与もあって、働きやすい会社」なのです。

残業をする原因

そもそも何故、残業をしてしまうのでしょうか? その原因はなんなのでしょうか?

①単純に人手不足で、1人が1.5人分働かなくては終わらない
目標が高過ぎて、1日8時間では到達できない。
給料が少ないのでもっと稼ぎたい。時間外労働は1.25倍になるから儲かる。
④自分の仕事は終わって帰りたいが、雰囲気的に帰りづらい

他にもあると思いますが、こんなあたりが理由として多いのだと思います。皆さんは如何でしょうか?

これ全部、個人的な努力が足りないのでしょうか? 私には会社にも半分以上は原因がある(太字部分)と思います。

これまで何十年と培ってきた社風なのでしょうが、コピー用紙1枚の削減をするのであれば、まずは社内風土の改革をして、時間外労働の削減を考えてみては如何でしょうか。きっと目に見えてカイゼンされると思います。

毎週◯曜日は…?

さて、冒頭のノー残業デーの話に戻りますが、これは時間外労働、いわゆる残業が常習化している会社が行うことがほとんどです。
根源である部分に目を瞑って、手元にある「残業時間が多い」という現象だけを何とかようとしても焼け石に水です。

それでも苦肉の策で頑張っているのは分かるのですが、どうせなら提案です。

毎週〇曜日は「残業してはいけない日

から、

毎週〇曜日は「残業して良い日

という表現に変えてみませんか?
まず従業員の意識が変わると思いますよ(^^)

経営側が変わらなければ企業組織は変わりません。従業員がプライベートを充実できるためには、本人の意識と経営陣の意識の両方の変革が必要なのだと、気付く事が第一歩です。

従業員の「働き易さ」はこういう所から変わります。

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個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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