フラペチーノから始まる朝
また新しいフラペが出ている…！
そっとしといてくれればいいのに、SNSやネット記事がご丁寧に教えてくれる。
しかも「なくなり次第終了」ともなれば迅る気持ちが抑えられない。
The メロン of メロンフラペチーノである。
近年スタバは四季折々のフレーバーのフラペチーノを期間限定で発売しており、こちらスタバで佇みつつ旬の果実に季節の移ろいを感じられる代物。もはや「いとおかし」の境地である。
がしかし憧れのメロンフラペチーノ、いつ行ってももう売り切れてしまっている。
とならば、だ。
朝イチで行ってみようじゃないか。
最寄りのスタバのオープン時間は、7時。休日出歩くにはなかなか早めのお時間。（土日は夜更かし朝寝坊したい）
しかしここは眠気より食い気だ。朝のお散歩がてらスタバへと向かう。
前には4名ほど客がいたのだが、そのうち3名がメロンフラペチーノをオーダーしていた。みんな考えることは同じなのかも。俗っぽい自分におかしみ深い。
「え、トールサイズしかない？」
「ミルクの変更できない？」
それはとっても体にダメージありそう。
一気に大量の乳製品と砂糖が体に入ってくることにビビってしまうなんて想定外の事もありつつ、ついに自分に幻のメロンフラペチーノが手渡された時の高揚感といったらさ。
朝ごはん代わりにクリームたっぷりの甘〜いフラペチーノを味わいなんだか特別な気分。
でもなんでだろ、いつもの調子出ない。お部屋の掃除とか買い出しとか色々やらなきゃなのになんか体重い。
結局朝はこれだよな。
冷蔵庫から取り出したのは梅干しである。添加物が入っていない自家製のだから塩分濃度20%とかの超しょっぱいやつ。濃いめの緑茶にこれを入れて毎朝飲むのがわたしの日課なのだ。
フラペチーノの大量の糖質脂質で陰性に傾き緩んだ体を梅干しの塩分がきゅっと陽性に近づけてくれる。頭の中でそんなイメージをしつつ熱々の梅干し緑茶を啜るとなんとか体と心が落ち着いてきたような気がした。。甘いだけじゃだめなんだよな、結局。
文：べみん
編集：真央
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