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「新婚さんいらっしゃい」に見る「真実の愛」

リアル婚活サバイバル番組「バチェラーシーズン3」の衝撃の結末に、
「真実の愛とは?運命の人とは…?」
とうちひしがれる日曜の昼下がり。

「新婚さんいらっしゃい」で気分転換を試みる。
「新婚さんいらっしゃい」は、司会の桂文枝と山瀬まみが結婚(再婚も含む)してから6ヶ月以上3年以内の夫妻を招いて出会いのきっかけから結婚生活までのエピソード等トークする、言わずと知れたABC朝日放送テレビの長者番組である。

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この日の新婚さんは男女とも23歳。若!
エピソードは以下の通りだ。

私からすると一回り以上も年下なので、ここはひとつ「男の子」「女の子」と呼ばせていただく。
二人は小学校1年生の同級生であり、なんと初恋の相手だという。
男の子の方から小学校2年生で逆チョコを渡して告白した。
女の子は「小2なのに粋な事するなあ」と好感を持ち、ホワイトデーのお返しにタオルを渡した。
それからなんとなく話すこともなくなっていき、同じ中学校に入学するのだが、ある時女の子が突然転校してしまった。
どこに行ったかもわからず、「もう会えない」と男の子は小2の時に女の子からもらったタオルに顔を埋めむせび泣いたそうな。
高校3年生で親にスマートフォンを買ってもらった男の子はTwitterで女の子のアカウントを必死に探し、見つけて連絡を試みた。
そこからまたぽつぽつと連絡を取るようになり男の子は、高校卒業後地元である熊本から女の子の住む神戸まで会いに行った。中学校以来の再会。すっかり大人びた風貌にお互いに惹かれ合った。小学校で出会ってから長い長い時間を経てお付き合いをスタートさせた。
男の子は、結婚した今でも小2のホワイトデーのお返しに女の子からプレゼントされたタオルを大事に持っている。
それだけでない。
遠距離恋愛中の手紙延べ500枚を全部通勤リュックに入れて持ち歩いているというから驚きだ。
仕事の合間に時折見返したりしているそうだ。
本当に奥様の事が大好きなのだろう。

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これは!「真実の愛!」「運命の人!!」
最初の相手を23歳で最後の相手にしてしまった一途さすごい。
二人ともまだ若いし、もっといいひといるかもとかもっと自分の人生にチャレンジしたいって邪な気持ちがなかったことがエライ。

あーあ、私もそうゆう人生だったらなあ。
重い足を引きずり一縷の望みをかけて参加してきた合コンやワイン会やバーベキューなどの出会い系イベントやパーティ、進展しなかったつまらぬデートの数々。つらい別れ。
「この人!」「この恋!」に出会うために、右往左往、七転八倒。アラフォーになる頃には満身創痍である。ああ今までどれだけの不毛なお金と時間とエネルギーをかけてきたのだろう。
最近はマッチングアプリに登録すればどんどんいろんなひとが出てくるし、もう何が何だかわかんなくなってきた。

それでもまだしばらくは、わたしも「真実の愛」を探し彷徨っていそうだ(もういっそのこと早く諦めたい)

編集:アカヨシロウ


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