見出し画像

「似合う」と「好き」が違うと言うのは

案外些細な話なのだ、ということに早く気付いてほしい。それは男女問わず、老若問わず。年齢を考えた姿をしろ、と言うのは世間が勝手に言っているにすぎず、自分がやりたい格好、メイク、見た目を目指すことなんて何ら問題はない筈なのに、なぜか「世間の意見」を「自分の意見」の様にすり替えている人が多い気がしてならない。

今回はその中でも「メイク」にフォーカスして話をしていこうと思う。特に「自分はイエベ肌だから…」とかそう言う理由で「やりたいメイク」を断念している人達に届いてくれれば本望だ。

私がメイクを始めたての頃は正直、似合う・似合わないなんて考えたこともなかった。だってその色が好きなんだし。私の場合はその当時「好きな色」と「似合う色」が偶然一致していた。ブラウンメイク、ピンクメイクは十八番の肌色。唯一「天然」で授かったものがあるとすればこの肌色なのだろう。

しかし年齢と共に好みが変わっていくのなんてよくある話で、私の肌はいわゆる「イエベ春」と呼ばれるカラーをしていたのだが、ブルベ肌の人が似合いそうなシルバーラメや青みピンクカラーのリップ、バーガンディのアイシャドウなどに心惹かれていった。

100%それらが似合わないのかと言われるとそう言うわけでもなく、おおよそ起こったことは「加減を理解せずキツイ見た目になる」と言う展開だった。そう、ワンポイントで入れれば「悪い見た目にはならない」と言いたい、と言うのが今回のお話だ。

個人的に思うイエベ肌とブルベ肌の違いは、異なるベースカラー向けのメイクをした時に見えるイメージ差だと思っている。

イエベ肌:ブルべカラーを乗せる→見た目がキツイ
ブルべ肌:イエベカラーを乗せる→血色が悪い

ブルベのカラーの特徴としては全体的にクールな色味が多く、「シルバーラメ」や「青みがかっている」と言う物が多い。それ故に透明感のある肌をしたブルベの人がこれらの色を乗せるとその肌に良く映え透明感の増長と華やかさを出す。しかしイエベ肌というとは元々黄味がかっている為、派手な色を乗せるといかにも「メイクしておりまーす!ワタクシ、メイク武装をしておりまーす!」とでも言わんばかりに驚くほど「ドギツイ色を纏っている人」になるのだ。

逆にイエベカラーの特徴はオレンジ・コーラル・カーキなどを始めとしたブラウンよりのカラーが多く、ゴールドラメが使われているものは特にイエベ向きと言われる。ブルべ肌は表皮から見える血管の色味が青色傾向である通り、元々じゃっかん血色が悪く見えやすい。その為、ブルベ肌にイエベカラーを乗せると、こけて疲れた顔になってしまう…と言う傾向があるのだ。

だからと言って、好きでもない色でメイクすれば綺麗に映えるのかと言われると、個人的にはそうではないと思っている。だって、楽しくないじゃん。じゃぁどうやってメイクするのが良いのか。それはものすごく単純で、「どんな顔になりたいか」ではないかと思うのだ。ビビットなカラーリングの攻めたアイメイクで華やかさを出したいのか、女性ウケも男性ウケも良さそうなピンクブラウンのメイクで大人しめな顔でいたいのか。甘めが良いのかクールな雰囲気が好きなのか。憧れの顔は誰なのか、それに近づくためには何色をどう使えば良いのか。

私は幸いにもこのメイクの道に辿り着いたキッカケとなった美容系YouTuberが甘めメイクもクールメイクも何でもやってくれるクリエイタータイプの方だったため、「同じ顔でもメイクだけで雰囲気はどうにでも変えられる」と言う事実を知っていた。しかし昨今は「イエベが、ブルベが」とこだわり過ぎて「似合うメイク」しかやりたがらない人が多い。

そのYouTuberは言っていた。「パーソナルカラー診断で私はブルベで、それが嬉しかった。ただ、ゴールド系は似合わないと言われたのは少し悲しくて。でも私はゴールド好きだから、これからもアクセサリーにもメイクにも使っていこうと思っている」と。現に彼女は今でもゴールドの大振りのピアスなどを好んでつけている姿を良く見るし、とても似合っている。

結局のところ、「イエベが似合う」「ブルべが似合う」というのはただの物差しに過ぎなくて、「こっちの方がちょっと色が映えやすいだけ」という指標に過ぎないのだ。思い込みが「似合わなくする」のである。

好きな色と似合う色が違うのなんて誰にでもあることだ。私の場合、本当はパステル系のふわふわカラーが一番お似合いなんだけど、それよりかは青とか黒とかのがっつりした見た目が好きだ。じゃぁどうするかって言ったら、そのクール系の綺麗なカラーを諦めるんじゃなくて、思い切って手にとってみれば良い。似合うか似合わないかなんて結局二の次で、自分の好きな色で自分を飾った姿を見て、素直に「思ったより良いじゃん!」と笑えたら、その時点で「似合う色」に様変わりするのである。

さぁ、好きな色を探しに行こう。
好きな色と生きていこう。
似合わない色なんて、無いんですよ。

このnoteが良かったら下の「❤️(スキ)」ボタンを押してもらえたら嬉しいです(アカウントが無くても押せます)