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海中センシングの難しさと面白さ

初めまして、MizLinxの岸本(きしもと)です!

MizLinxに加入してから、もう半年も過ぎたと考えると時間がたつ速さを改めて実感します。

今回の記事では、MizLinxと大学の両方で海のセンシングに取り組んできた経験から思う、海のセンシングの難しさと面白さを紹介していけたらと思います!

センシング技術は近年IoTの台頭から大きく注目を浴びていますが、特に海のセンシングはその難しさと未踏性から大きな伸びしろがあると自分は感じています。

海はセンサなどの電子機器にとっては天敵ともいえる環境です。海水の浸水、水圧による破壊、生物の付着、、、などなど数えたらきりがありません。そのため海中での感覚器にあたるセンサにおいてもこれらの環境に耐えうる設計が求められます。

また海での計測ではコンセントのような便利なものはありません、多くの場合は太陽光発電かバッテリーによる運用です。そのため自由に電力を使ってもいい地上での計測とは違いセンサシステムそのものの消費電力を少なくする必要があります。

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そのため海のセンサには高い防水性、耐圧性、対汚性、低消費電力などといった多くの仕様が要求され、このような厳しい環境である海中での計測を行えるセンサの種類は陸上のためのセンサと比較すると圧倒的に少なく、計測できるパラメータの種類も乏しいのが現状です。

このような要求仕様とセンサの感度の両立は非常に難しく、海のセンシングは非常に未踏性が高いものとなっています。

そんな未踏の部分が多い海のセンシングですが、増え続ける気象災害や持続可能な水産業の実現、海底資源の探索などから市場規模が2025年には3億1000万ドルにまで到達する(Zion Market Researchより)見込みもあるなど、非常に大きな需要がある分野でもあります。

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大きな需要はありますが、誰も達成したことがない分野、、、エンジニアとしては非常にそそられる内容です。そんな海のセンシングという分野においてパイオニアとなる為にもより一層努力して、少しでも貢献できるようMizLinxのセンサシステムの向上に励んでまいります!

それではまた来月!

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