まちに開いたワークプレイス!面白法人カヤック鎌倉視察(後編)
昨日に引き続き、カヤックさん視察の続きです。
社風や文化を重視するとは?
カヤックさんは現在単体で270名程の社員が働いているそうです。
昔は友達3人の起業から始まり、徐々に増えていったとききました。
カヤックさんの人事採用について、少しお話を聞きました。事業部が欲しい能力を持った人材と企業の文化に合う人材のどちらをとるか、最終的には経営が決めるのですが、経営は圧倒的に文化に合うかどうかを重視している。まあ、能力なんて経営側からはわかんないんですよね、と話しているのが印象的でした。
サイコロ給の話からもわかるように、いかに文化にあった人が入れるかを考えていて、その結果が鎌倉のまちに上手く還元されているように感じました。
また、鎌倉にはカヤックさんの『まちの保育園』もあり、保育園児の半数はカヤック社員のお子さんとのこと。
保育園は園庭の広さなど、色々な法規制があるらしいのですが、児童の半数を社員の子供にすることで、法規制が緩められるらしく、園庭の代わりに隣の寺や、鎌倉にある自然を舞台に遊んでもらう運用になっておりました。
これもカヤックさんらしいアイデアですよね。
都心との違いと活用アイデアとは?
まちに開くワークプレイスとして、鎌倉という観光地に拠点を置くカヤックさんは、その特殊な文化といい意味でのおおらかさでまちと歯車が噛み合っている感じがしました。
社員が町内会に入り込んでいたり、良い評判も悪い評判も含めて住民に名が通っている。だからこそ、まちを実験場としてソリューションを生み出していけている。
コクヨもまちに開くために様々なイベントを品川のオフィスで開催しているものの、品川と連動しているかというと少し疑問があります。
違いとしては、コクヨの場合品川のオフィスを住民にきてもらうように開放しているのに対して、カヤックさんは自主的にまちに出て行っているというイメージ。
まちと連動するにはある程度フットワーク軽く出て行って積極的にテイクしていくことが必要なのかもしれません。
都心のオフィスはどうしても高層ビルのテナントとして入居する企業が多い中で、まちに開きたいときはどうするべきか。
カヤックさんの例から学ぶと、本当の意味でまちに溶け込むのであれば、周囲の街の社会課題に目を向けて、小さな徳を積み上げていくことのような気がします。
例えば、周囲の飲食店の課題、未利用地の活用、コミュニティを繋ぐ役割など、場を開放するだけでなく、ソフト面での課題解決策を積極的に行っていく。
まちのめざす姿と組織のめざす姿を上手く同期化させていくことが、理想なのではないかと思います。
カヤックの皆さん、今回はご協力いただきありがとうございました!
この記事を読んで、カヤックさんのオフィス気になると感じた方、ぜひコメントください!
ではまた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?