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吉野家のマーケティング

久々の投稿となります。
ご無沙汰しております。

たまには、マーケティングのお話を。


吉野家が「親子丼」終了へ 4月発売、不適切発言で逆風も…惜しむ声続々


こんなニュースがありました。

実際食べてないのでわからないですが、
かなり美味しいらしいですね。

開発に10年かけたとか。


4月19日に発表会があって
(いろいろあって中止になったみたいですが、、、)
それから2ヶ月くらい、
350万食売ったらしいです。

単純計算して、ざっと16億以上の売上。

すごいですね。

で、発売中止の理由が、

今後、より良い形で販売できるよう社内検討をするため


とのこと。
もともと長期で販売するつもりではなかったのでしょう。

この辺が流石だな、と思います。

そもそも吉野家はマーケがに注力はしていたみたいです。

いろいろあった当事者の元専務は、
マーケギャングとして有名なかのP&G出身。
マーケターとしてはとても優秀だったと思います。

ライザップ牛丼やってみたり、
シックな感じの店舗を特定地域に絞って出してみたり、
TV CMでテイクアウトを強調してみたり、

戦略家としてはともてできる人、というイメージを持ってます。


その吉野家のやることなので、
ちょっと斜めから見てしまうw

要は、

フロントエンド商品

だったということです。

客寄せパンダってこと?

この商品ではあまり高い利益を狙わない、
だからめちゃめちゃ短いスパンで出し切り、話題にして来店動機を作る。

したたかですね。


まあよくある話で、
これをやりすぎたのが、先日のス○ローですよね。

いろんなニュースを見たけど、
論点はなぜ起きたのか、防げなかったのか、
ってなってる。

これは違う。

もともと作戦だったわけです。


余談ですが、消費者庁に目をつけられてしまったのは、
流石に誤算だったと思いますが、、、


ただこれ、マーケティングのコスパを考えると、
とても理にかなっているやり方です。


実際、売上は立ちつつ話題になって知名度は上がる、
そして何より、ただ広告打つだけよりもCVRは高いです。

実際、もうすぐ終わりだから食べに行かないと!
、、、と思った方は多いはず。

普通に広告打つだけより、プレミア感が出て来店動機に繋がりやすい。

そしてス○ローと違って、炎上リスクも想定されない。


広告ってこの話題性と炎上リスクのバランス大事ですが、
吉野家のパターンはとてもよくできている。

流石だな、と思いました。


ちなみに冒頭のニュース記事は、
あえて産経新聞のリンクを貼ってみました。

不祥事で逆風のため撤退、
みたいなこと書いてましたが、さすが産経新聞だな、とw

上記理由より、産経新聞が書いたような、
販売終了は逆風のせいではない、と。


ちなみにもう一つ余談ですが、
広告戦略一つとっても、吉野家はうまい。

吉野家はTV CMにすごく力を入れていて、
先出の元専務もTVは大事だと言っていました。

特に若い女性層の顧客化には力を入れていて、
今 CMに出てるのがにこるんなわけです。

比較となるのが、ライバルのすき家。

石原さとみが出てますが、石原さとみの支持層って、
メインは30代男性なわけです。

要は今の来客層と変わらないわけで、
すき家は現状維持のマーケットの中で戦っている。

他方吉野家は若い女性にも知名度を広げようとしている。
しかもかなりナチュラルなやり方で。


それは差が出ますよね。


ということで、明日は久々にオフィスに出るので、
ぜひ吉野家に足を運んでみたいと思います。


今日もお読みいただきありがとうございました。
よりよい未来のために!


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