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ちょっと大人になった気がした

みゆです。

お題の初めて買ったCDについて書きたいと思います。

初めて買ったレコードじゃなくてCDという所に若干時代を感じますが。ちなみに、初めて買ったレコードは中1の時に買った中森明菜さんのseventeenというミニアルバムです。ピクチャーレーベル仕様になっていて、明菜ちゃんがとても可愛かった記憶。確かお年玉で買ったんですよね、レコード屋さんで。

CDが普及しだしたのは高校2~3年生くらいだったように記憶しています。その頃にはレンタルレコードよりもレンタルCDのお店の方が増えてきたような。ついに家の近くにもTSUTAYAができましたし。

で、本題の初めて買ったCDです。

稲垣潤一さんの「Mind Note」です。黒のタートルネックを着た稲垣潤一さんがかっこいい1枚です。

「思い出のビーチクラブ」や「時を越えて」などが入っているアルバムです。私は今でもこのアルバムが好きで、時々引っ張り出して聴いています。このアルバムを聴いていると18歳頃のまだ初々しかった頃を思い出します。カセットテープにダビングして、買ったばかりの初心者マーク付きの車でよく聴きました。

なぜ「Mind Note」だったのかといいますと。

高3の冬休みに入ると、私は自動車教習所に通い始めました。私は近くの友達と同じ近所の自動車学校に行きたかったのですが、父の友人が働いていた少し遠い自動車教習所に行く事になったのです。多少遠くても送迎してもらえるので、特に苦もありませんでした。

3学期が始まると学校が終わってから通うので当然終わるのも遅くなります。そうすると、私だけが方角が違うので送迎バスを出してもらう事ができませんでした。苦肉の策で、方角が同じ指導員の先生が帰る時に一緒に途中まで乗せて行ってもらうという荒業で帰る事になりました。今ではそういう方法は使えないかと思いますが、当時は若干大らかな時代だったと思われます。

先生は私よりも10歳位上の方でした。家族が運転する車以外の車に乗るのは友達の親御さんに送ってもらったりする時以外は初めてだったので、とても緊張しました。ましてや2人きりですし初めての助手席ですし。←自意識過剰乙

けれど、先生の方もそういう事例には慣れてらして普通に世間話などしながら20分くらいの帰り道を過ごし、私の緊張感は何だったのかと。その時の車内でよくかかっていたのが「Mind Note」だったのです。

ちゃんと稲垣潤一さんの曲を聴いたのはその時が初めてでした。ドラマティックレインなんかは聴いた事はあったけれど、ちゃんと聴いたのは初めてで。おしゃれなメロディに独特の声。はじめは誰かな?と思いましたが、CMで聴いた事のある思い出のビーチクラブがかかった時に稲垣潤一さんなんだと分かりました。稲垣潤一さんの歌が好きになり、CD欲しい!と思いましたが、CDプレイヤーも持っていないし、まだ学生でお金が無いから初任給で買おうと誓いました。

無事に免許を取り、仕事も行き始めて1か月後。ようやく手にした初任給。仕事の休みの日に張り切ってお買い物に行きました。

まずは家電量販店に行きCDプレイヤーを買いました。どれにしようか悩んで、店員さんにも教えてもらいながら決めました。たしか、15,000円くらいしたと思います。

次に、いよいよCDを買いました!初めて買うCDです。しかもアイドルじゃなくアーティストのCD!気持ちが高鳴りながら、寄り道しないで家に帰りました。早く聴きたいと思いながら。

いそいそと箱からプレイヤーを取り出し、ラジカセに接続。ちょっと見た目は悪いけれど、気にしない!そして、CDです。丁寧にフィルムをはがしてケースを開けます。きらきらと輝くCD。そっと取り出し・・・いや外れないし。がしっとケースから取り出して、プレイヤーにセットします。

スタートさせると、先生の車で聴いたあの曲達。

歌詞カードを見ながら、じっくりと聴きました。あぁ、私大人になったなぁと思いながら。歌の世界は、まだ私には分からない大人の世界だったけれど、それでも少しだけそんな大人の世界を覗き見して分かったような気になったものでした。

十分に大人になった今、あの歌の世界はよく分かります。あの頃は分からなかった歌の世界の人物の心情も。けれど、やっぱりこのアルバムを聴くと世間知らずで若かったあの頃に戻るのです。そして忘れてしまった甘酸っぱい気持ちや色々なもどかしさ、苦さみたいなものも思い出すのです。

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