吸血鬼の夜

わたしの横で無防備にすやすや寝息をたてるひと

無防備過ぎやしませんか？

わたしを誰だと思っているの？

わたしは闇に生きる吸血鬼

わたしとあなたは闇夜の関係

明るい昼間はお互い違う顔を持っている

明るい昼間に出会ってもわたしとあなたは知らぬ者同士

暗くなるとわたしの元へ引き寄せられるひと

闇夜の間あなたはわたしを好きにできるの

闇夜の間わたしはあなたを貪りつくすの

だってわたしは闇に生きる吸血鬼

わたしの横で無防備にすやすや寝息をたてるひと

無防備過ぎやしませんか？

わたしを誰だと思っているの？

わたしは闇に生きる吸血鬼

無防備なあなたの首にわたしはかぷりと歯を立てる

くっきりついたその痕はわたしからあなたへの愛

夜が明けてそれぞれの顔に戻る時思い知るがいい

あなたの大切なひとにも見てもらえばいい

そしてあなたも闇夜に生きればいい

わたしと同じ闇の吸血鬼になるといい

同じ吸血鬼同士ずっといっしょにいるのよ

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いわゆる、「イケナイ恋」ですね。
暗くなるとやって来るひと。
おうちに帰れば、待っているひとがいるのにね。

いーけないんだ、いけないんだ、せーんせいにいってやろ♬

でもね。
男と女は理屈じゃないのよ。
割り切れない事もいっぱいいっぱいあるのよ。
愛しちゃったら仕方がないのよ。
許されない事だとしても。

闇夜の中で、気持ちを重ね、からだを重ね。
愛を育んでいくのよ。
その背徳感と罪悪感がいいスパイスになるの。

吸血鬼の彼女は、ちょっとスパイスが効き過ぎてしまったようです。
ついに、お相手も仲間にしようと考えましたよ。
かぷっ
首に残る噛み痕は、彼女の愛の証。
着替えをしにおうちに戻った彼はどうなるのでしょうね。

「イケナイ恋」をすると、愛情と快楽が手に入ります。
だけど、覚悟を決めてするものですよ。
中途半端な気持ちでしてはいけません。
さぁ、彼と彼女はどうなるのでしょうね？

外野で見ているわたし達はおもしろいけど。
もう、しーらないっ♬

今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪
ずいぶん長い事下書きに入っていましたが、やっと投稿しました。