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デザイナーママの転職活動、書けること全部書く。


こんにちは。デザイナーのたけうち(@garakutamju)と申します。
デザイナーとしては約8年、ママとして約3年半。転職活動をしました。

何か少しでもに参考になればと、今回の転職活動の顛末や感じたことなどを書いていこうと思います。


▼まず自己紹介:

✏️たけうちのスキルと経歴
・Webメインのデザイナー約8年
・デザイナーチームのマネジメント約3年
・制作会社2社経験

👪たけうちの家族
・子ども3歳(保育園児)
・夫エンジニア
・夫婦ともに両親遠方

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▼今回の転職活動の流れ:

🍂11月
・ポートフォリオ準備
・ReDesigner登録 → 面談
・YOUTRUST更新
・徐々に他社さんのお話を聴き始める
 
🎄12月 
・退職を決意
・面談・面接 随時

⛄️1月 
・内定&承諾

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▼今回主に活用したサービス:
・YOUTRUST
・ReDesigner

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このnoteで伝えたいこと:
①ママのキャリア見直しに追い風?
②保育園ママの転職活動は要注意
③ポートフォリオづくり、情報収集、人との繋がり…日頃からの積み重ねがやっぱり大切


概要をご紹介したところで、ここからは時系列に沿って書いていきます。


【転職準備期間①】「他社さんの話も聴いてみようかな」


今回の転職活動は、仕事での課題感から「他社さんはどうしてるんだろー?」くらいの気持ちで始まりました。
ひとつの会社にわりと長く(約5年半)在籍したタイミングでもあったので、実際に転職するかどうかはいったん置いておいて、他社さんの話も聴いてみよう、と思ったのが始まりです。

また、世はコロナ禍のため、

面談・面接は基本的にオンラインだろう
→ 移動時間が不要なので、ワーママ生活とも両立させやすそう

と考えたのもフットワーク軽く動けた理由でもあります。

結果、ヨミ通り家から1歩も出ずに転職活動は完了しました。
今回 私がお話をお伺いした会社さんは全社オンラインでのご対応でしたので、時間に融通の効かせにくいワーママ生活とも両立させやすかったです。

また、実際に入社した場合も、現在はどの会社さんもリモートワークがベースだと仰っていました。
この1年ほどでかなりリモートワーク導入が進んだので、それまで毎日1〜2時間かかっていた通勤時間がなくなるのであれば、時短勤務からフルタイムに戻したいというママさんも多いのでは…?

そういった、オンラインで転職活動が可能なことやリモートワーク導入が進んだという意味合いでも、ママがキャリアを見直しやすいタイミングなのかもと感じました。


【転職準備期間②】ポートフォリオを作る


もともと掲載可能な実績はWantedlyにまとめていたものの、面談に臨むにあたってポートフォリオは別でまとめることにしました。

ポートフォリオの制作は、2〜3時間くらいかな?サクッと終わりました。

なぜかというと、私は

・自作のチームのポートフォリオが既にあった
・採用担当も行っていたので「見やすいポートフォリオ」を知っていた

からです。


業務ではデザイナーチームのリーダーを務めていたので、社内外への営業用に、チーム全員の実績をまとめたポートフォリオを既に作っていました。
そのため、「あれ?自分何作ったっけ…?」みたいな振り返りの時間不要、実績のキャプチャ撮影ほぼ不要、という、ポートフォリオづくりで地味に時間がかかるフェーズが完了しており土台バッチリの状況でした。

いざゼロから「作るぞ…!!」となると超大変なポートフォリオ。
日頃から自分の実績をまとめておくと、いざというときにとてもスムーズだと思います。


また、自分はデザイナー採用も約3年ほど担当していたので、見やすいポートフォリオにはイメージがあり、ポートフォリオの形式や構成に迷いがなかったのもスムーズに進んだ要因です。

ちなみに私は見やすいポートフォリオは下記だと考えています。


●形式
 ○PDF形式(横位置)
●構成
 ○01:イントロダクション(自己紹介や経歴、スキル概要など)
 ○02:実績(大きめの画像 + テキスト)
 ○03:何かその人らしさが見えるもの


ポートフォリオの形式は、PDFの人もいればWebサイトの人も、例えばRESUMEなどのポートフォリオサービスなどを使用されている方もいらっしゃると思います。

もちろん担当者やポートフォリオの使用シーンによって異なると思いますが、「採用活動における書類選考」という文脈ですと、私の場合は横位置PDFがダントツ見やすかったです。

採用担当は短い時間で多くの方のポートフォリオを確認し判断するので、Webサイトやサービスだとインタラクションの時間さえも惜しかったり、初見だとUIにラーニングが必要だったりするので、サッと資料形式で確認できるのが助かりました。
横位置推しなのは、ノートPCで確認するケースが多かったからです(縦位置だと拡大縮小が必要だったりする)。

構成としては、

まず最初に今まで何をしてきた・これから何をしていきたい方なのかがスグ分かる
→ 次に具体的な実績が分かる
→ さいごに「その方らしさ」が分かる

という流れが採用担当としていちばんグッと来たので、自分のポートフォリオもそうすることにしました。

出来上がったポートフォリオはこんな感じです。


【話を聴きに行こう①】ReDesigner登録/YOUTRUST更新


さて、ポートフォリオができたところでどうやって話を聴きに行こうかな、と。

私は制作会社での就労経験しかないのですが、「転職するときが来るとしたら次は事業会社に行こう〜」というのは前から考えていました。
働いていた制作会社ではとても多くのことにチャレンジさせていただいていたので「制作会社でできることはこの会社でやりきろう」と考えていたからです。
なので、最初から照準は事業会社さんに合わせていました。

だが勝手分からぬ事業会社さんに果たしてどうアプローチするか?ということを考え、ひとまずTwitterのタイムラインでもよく見かけるReDesignerさんに登録することにしました。


ご存知の方も多いかと思います、デザインカンパニーのGoodpatch社さんが「デザインに関わるすべての人のために作ったエージェントサービス」です。

ReDesignerのキャリアデザイナーさんに1時間ほど面談していただき、制作会社と事業会社の違いについて教えていただいたり、会社探しのアドバイスをいただいたり、面談後に私と相性の良さそうな会社さんを5社ご紹介いただいたりしました。
「事業会社全然わからない」という状態から「なるほど、事業会社さん探せそうかも」くらいには理解度がレベルアップしました。


また、ReDesigner以外にも、以前からアカウントを持っていたYOUTRUSTを更新することにしました。

YOUTRUSTは信頼できる友達もしくは「友達の友達」から
オファーが届き、副業・転職先と出会えるキャリアSNSです。


YOUTRUSTは転職というよりは副業の文脈の強いサービスですが、もともとサービスがすごくイケてるなぁいつか使ってみたいなぁと感じていたのと、転職意欲が分かるサービスなので「転職意欲を『検討中』に更新したら誰かスカウトくれないかな」くらいの気持ちでした😳w

先にネタバレしてしまうと、このヨコシマな(?)気持ちで更新したYOUTRUSTをキッカケに転職が決まることになります。


【話を聴きに行こう②】面談・面接へ


11月〜12月にかけて、3社さんに面談・面接をしていただきました。
内訳は

・事業会社A社さん(YOUTRUST経由)
・事業会社B社さん(ReDesigner経由)
・制作会社C社さん(YOUTRUST経由)

です。
ReDesignerさんにご紹介いただいた5社さんのうちすごく気になった1社さんと、YOUTRUST経由でお声掛けいただいた2社さんです。


事業会社A社さんは、私が一方的に社長さんのTwitterをフォローしていましたので事業について存じ上げていましたが、お話するのははじめましてでした。

事業会社B社さんもはじめましてでしたが、展開されているサービスを使用したことがあり、所属されているデザイナーさんについてもSNSなどで存じ上げていました。

制作会社C社さんは、社長さんとイベントでお話したことがあり、TwitterやFacebookで繋がっていました。
YOUTRUSTでは公式リクルーターは友人の友人まで、一般ユーザーは自分の友人までの転職意欲を見られる(意欲を変えたときに通知が飛ぶ)仕様になっています。C社さんは私が転職意欲のステータスを変更したのをご覧いただき、お声掛けくださいました。


また採用活動に携わることもあるかもしれないので、自戒を込めて書いておくと、転職活動をしようと考えた時点で知らない会社に話を聴きに行こうとなるのはかなりハードルが高いな、と感じました。

とはいえ私自身も5年半前に転職活動を行ったときは、MOREWORKSなどで情報収集を行い、MOREWORKSを見るまで全く知らなかった会社にご縁があって入社してるいのですけどね。
前回はまだ経験3年半ほどだったので「どんな業務内容か」「キャリアパスは」といった具体的な行動目標をベースに会社選びをしていたのに対し、今回はキャリアを積んだことによって、より自分のミッションやビジョンと合致する会社さんを探していたというのも関係するかもしれません。

ReDesignerさんにご紹介いただいた他の会社さんのことはご紹介いただいた時点で存じ上げず、はじめてコーポレートサイトや求人票を拝見しましたが、そこから「話を聴いてみよう」となるにはまたもう1つ何かキッカケが必要だなと感じました。

キッカケとしては薄くても何でもいいと思うんです。
「会社が展開しているサービスを使ったことがある」「所属している社員さんのSNSをフォローしている」「イベントで登壇されているのを見かけたことがある」などなど。

採用担当目線で言うと、採用ターゲット層が会社に「縁」を感じられる情報発信やアプローチがふだんから出来ているかどうかが大事たと感じましたし、
応募者目線で言うと、ふだんからさまざまな会社さんの情報にアンテナを貼っておくことでいざ自分がキャリアを見直す際に可能性が広がるな、と感じました。


最終的にC社さんと両思いになるのですが(おい事業会社行こうって言ってたのどこ行った)、C社さんはずっと憧れの会社だったので、YOUTRUSTがなかったら果たしてチキンの自分からエントリーできただろうか…?最初から「自分なんて無理」と諦めていたかもしれません。。。

YOUTRUST…!!生まれてきてくれてありがとう…!!


【注意喚起】保育園ママの転職活動は要注意


…はい。気が重い章になりますがこれは書いておかねばと思いました。

就労の要件でお子さんが認可保育園に通っている場合、お子さんが保育園を退園にならないように注意して転職活動を進める必要があります。
自治体にもよると思いますが、主な注意点は下記2点かと思います。

①保育園内定時の就労与件を下回らないように転職する
②認められる求職期間に準じて転職する


①保育園内定時の就労与件を下回らないように転職する:


保育園に申し込んだ際に、例えば「月20日以上、1日あたり8時間以上の労働を常態をする」で20点、といったような感じで保育の必要性に点数が付く自治体が多いのではないかと思います。

その場合、転職時に内定したときの点数が下がらないように転職する必要があります。

例えば週5日勤務から週3日勤務に減らして転職する、とかそういうケースですね。
私も時短での転職を希望したので、就労与件が下回らないように、転職先との契約内容が問題ないかなど、保育課に電話で確認しながら進めました。

ちなみに「1日あたり8時間」といったような表記も、その8時間が実労時間なのか休憩時間を含むのかも自治体によって異なるので、不明瞭な場合は自治体に確認されるのが良いかと思います。


②認められる求職期間に準じて転職する:

自治体によっても異なりますが、転職時には1〜3ヶ月程度の求職期間が認められるケースが多いようです。

ところが中には「求職期間を認めない」とか「育休から復帰せず転職した場合は退園」といったような自治体も存在します。
ウソみたいな話ですがマジで存在します。既に育休から復帰済みでかつ有給が十分にある人じゃないと転職が無理なシステム。職業選択の自由とは。

どちらにしろ認められる求職期間には限りがある自治体がほとんどのため、転職活動を始める前に期間を確認し、計画的に転職活動を進める必要があります。


おおよそ「🔎(自治体名) 保育園 転職」などでググれば転職時の注意事項が書かれた情報に行きつけることが多いですが、
確実なのは転職時の注意点を保育課に予め確認することかと思います。

働き方改革が進んでも社会インフラはまだ追いついていないんだなー、と感じた出来事でした。


【おわりに】


今回5年半ぶりに転職活動をしてみて、分かったことがいろいろありました。

働き方改革の文脈に伴い、従業員の働きやすさに注力する企業が増えていること(特に事業会社さんは力を入れている会社さんをたいへん多くお見かけしました)。
リモートワークを導入する企業が一気に増えたこと。
キャリアを見直すのに便利なサービスがたくさん生まれていること。

そして育児中の方以外でも、副業や自身のインプットの時間に充てるなど、週5日フルタイムで働く以外の働き方を選ぶ方も増えてきたことによって、
時間の制約だったり子どもの突然の病気だったり、いろいろな制約や変数が発生するママが働くにあたっての障壁のようなものが徐々に取り払われつつあるような風も感じました。

何か少しでも参考になれば嬉しい、転職活動レポートでした。おわり。



👉 たけうちのママさん向けnoteはこちら。


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