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出て行ったハタチの末娘へ

今日はなんだか悲しい。

あなたが、ボーイフレンドと共にに暮らし、滅多にウチに来ないことには、もう慣れた。

悲しいのは、

私が、吹っ切れてしまった事。

もう、いいよ。


考えてみれば、

あなたがティーンエイジャーの頃から、

門限も守らない

そして、外泊するあなたに

しつこく電話し、テキストし、

何度も何度も同じ事を、

繰り返し、言ってきた。

母として当然の事をしたつもり。

12歳年上の彼と、付き合う事を、

反対した事は、一度もない。


何時に帰ってくるのかくらい、

知らせて欲しかった。

どこに行って、何が楽しかったのか、

知りたかった。あなたが、楽しければ

それで十分だったから。


どこで、何をしているか、わからない、

帰って来るのかも、わからない人を、

待っているのは、辛かったんだよ。

一緒に生活するのも、苦しかった。


ザックが逝ってしまった時、

あなたと一緒に、泣きたかった。

ザックの想い出を

一緒に語り合いたかった。

でも、あなたは、

母では無く、

ボーイフレンドと悲しみを分かち合い、

共にザックを弔い、

自分の悲しみや 問題を、

全て彼に打ち明けた。

それでも、よかった。


そのうち、また、昔みたいに

一緒に食事したり

服を買いに行ったり

できると思っていた。


でも最近やっと気がついた。

もう、待たない、

もう、いいよって思った。


2年以上、よく頑張ったって、

今日は、自分を褒める事にした。


もう、美味しいものを見ても

あなたに食べさせてあげたいと

思わない。

もう、いいよ。

吹っ切れた。

今日は

一人、泣く。

私の母性を弔う日。


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