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緊急事態に思うこと。ちょっと真面目に。

2020.5.16. ばる / DuelJewel

こういうことになって、軒並み予定してたライヴが中止、もしくは延期になってます。DuelJewelが復活してから一周年のライヴとか、関東近郊ツアーとか。その後の流れもいろいろ考えていたので、年単位の計画が全てなくなりました。だから最初はちょっと焦りもあったんですけど、そんな中でもいろいろやれることを発見してやってきて、今は逆にちょっと新しい世界が見えてきてます。悲観してるだけじゃなく、今やれることをやろうという気持ちに変われましたね。

延期になった関東近郊ツアーの初日が3月14日だったんで、ライヴをやる予定だった当日に何かできないかなと思って配信をやってみたのがきっかけで、それから配信は続けてます。もともと配信に関しては、去年の年末ぐらいからちょっと興味があったんですね。実際にやってみると意外と楽しいんですよ。僕、人前に出るときにスッピンを出したくないんで、自分でちょっとメイクをしてみたりとか、新しいチャレンジをいろいろやれてるんです。配信のたびに試行錯誤して、いろいろ考えるのが自分の楽しみになってる気がしますね。

ライヴができないからその代わりに配信をするというより、大きく捉えると、ライヴも配信もエンターテイナーがやることとしては一緒だと思ってるんですね。GACKTさんといろいろ一緒にやらせてもらってきたんですけど、GACKTさんが言ってた言葉ですごく響いた言葉があるんです。ドラマーがドラムを叩けるのも、ギタリストがギターを弾けるのも、ダンサーがダンスを踊れるのも当たり前だけど、プラスαお前らに何ができるんだ? と、そこが大事だと。

プロのドラマーだったらドラムが叩けるのは当たり前ですよね。でも、エンターテイナーとしては、プラス何ができるかがその人の武器になってくると思うんですよ。だから、配信で何ができるかを考えたときに、ドラムを叩くだけじゃなくて、トークしたり、企画を考えたり、いろんなことで見ている人を楽しませることができたらいいんじゃないかなと想ったんです。

エンターテイナーとしては、配信もライヴをすることと変わらないんですよね。だからこそメイクをしたいと思ったんです。配信でも、ステージに立つときのように、いつもの自分とは線を引こうと思ってるんです。

これから先ライヴをやれるようになっても配信は続けたいと思ってます。ファンの方からも配信は続けてほしいという声をいただいてるんで。これからもずっとなるべく自分のサイクルに取り込んでいきたいですね。今、週に2回やってるんですけど、それがあるから自分を律してられるところもあります。配信がなかったら、変な話ですけど髭も剃らないし、太ってしまうかもしれないし。配信があることでちゃんと保っていられるんです。

まだいつからライヴができるかはわからないし、業界のいろんな人と話をすると、まずは配信ライヴから始まっていくんじゃないかと聞くんですよね、無観客ライヴですよね。もし配信ライヴができるのであれば、やっていきたいですし、それ以上のことができるようになるときがきたらもちろんやりたいですし。だから今は、その日がいつ来てもいいようにしておきたいですね。今できることをいろいろ探してやっていきたいから、前向きですよ。

配信とかができて、今そんな風に思えているのも、それを支えてくれているファンがいるからなんですよね。DuelJewelは活動が長いし、今までもいろいろピンチがあったんですけど、今回も含めそのたびにファンの有難みをひしひしと感じるわけですね。だから今は、この期間が終わったら、どういう恩返しをしようかなって考えてます。やっぱり自分は恵まれてるんだと思うし、本当に有り難いです。

編集長の日記
今日は冷たい雨が降り続いていました。夏日が続いていただけに、ひんやり肌寒かったです。こんな日のSTAY HOMEはなかなか気分が沈みます。太陽の光は偉大です。
今、BGMにLive at Trigger In The BoxをYouTubeで流しています。本当はじっくり見たかったのですが、原稿もあるのでそこは我慢。テレビを見るようにさまざまな動画配信を見る時代が来たのだなぁと、YouTubeともニコ生とも縁遠かった自分としては隔世の感があります。
こうなると配信表が必要だと思うんですよね、新聞のテレビ欄みたいな。音楽周りの動画配信が一覧になってたら便利だと思いません?

インタビューという形を通して、アーティストがSNSなどで直接届ける言葉には乗らない“何か”を届けられたらと、コツコツがんばっています。その“何か”を受け取れた、と感じてくださったらぜひサポートをお願いします。大きな大きな励みになります。