今昔物語集 多衰丸、調伏丸の二人の盗人の話
ALOHA! みゆひょんでーす♪
微力どころか無力ながら、1人でも多くの方が日本の古典に親しんでほしいという心意気だけで書いております。
私の考えはこちらの付記に。
今回も謎のお話です。
現代語訳
今となっては昔のことだが、世に2人の盗人がいたそうだ。多衰丸、調伏丸といった。多衰丸は表に出て人に知られた盗人としてあったために、いつも蔵をやぶることを役割にしていた。たびたび捕まって牢屋につながれたのだった。
調伏丸は、いったいどういうことであろうか、誰とも知られない盗人としてあったのだったよ。(脱文あり?)多衰丸も似ていた。そのときになあ、多衰丸も不思議なことと思ったのだった。調伏丸の名前こそは聞くのだが、ついに誰ということさえも知られないままだった。本当に、世間の人はみなはなはだしく不思議なことだと思ったのだった。
これを思案すると、調伏丸はきわめて賢いやつだなあ。多衰丸と連れ立って盗み歩いていただろうに、誰とも知られないままだった。きわめてめずらしいことだと世の人が言ったことだよと語り伝えたということだ。
付記
「にてありけむ」と「にてなむありける」をどう訳し分けたらいいのだろうとか、助詞「なむ」の訳し方とか、今回はちょっと難しかったです。
勉強のし直しが必要かしら。
教えてくださる方がいたら、コメント欄にお願いいたします。
それにしても不思議なお話です。調伏丸みたいなことは可能なのでしょうか? 「多衰丸と具して盗みし歩きけむに」とあるので、今みたいに指示役からメールが来るわけでなく、行動をともにしていたはずなのですが。
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自分のしたいことと向き合うことで、わたしはしあわせになれたと思っています。わたしの生き方を知って、ちょっとでも癒やされる人がいればいいなあという気持ちで書いています。スキやフォローは本当に励みになりますので、よろしくお願いいたします。