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10.3か国で出産してみて、各国別よかったこと7つ

日本、フランス、スイスの3か国で出産してみて、個人的にイイと思ったことを各国別にまとめてみた。

当然ながら、同じ国でも病院・主治医によって状況はまちまちだし(さらに、連邦制のスイスでは、居住地域によっても制度・慣習が異なる場合がある)、同じ経験をしても異なる見解を持たれる方もいらっしゃるだろう。あくまで一個人の感想として参考にしていただければ幸いだ。

なお、下記に挿入した写真は、全てスイスの産院で実際に出された食事の例。甘いものもガンガン食べることができて、幸せな思い出だ(お祝いにプレゼントされたシャンパン(最後の写真)は、母乳育児が終わるまでお預けだが!)。

日本:エコーが頻回なこと

日本では通常、妊娠初期から6か月まで毎月1度、9か月まで毎月2度、臨月は毎週、エコーがある。一方、フランスとスイスでは、詳細なエコーは妊娠初期、中期、後期に1度ずつ計3回のみだった。

一人目を日本で出産して、検診のたびにエコーを経験していた私は、二人目を妊娠した当初、フランスでのエコー数の少なさに不安を覚えた。

もっとも、フランス・スイスのエコーは、数が少ない分精密で丁寧なことが分かり(各1時間はかかり、主治医とは別に専門の技術者が担当することが多い)、その後は安心したのだが。

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フランス:医療費が安いこと

社会保障大国の面目躍如というべきか、国民健康保険のおかげで、妊婦の定期検診・エコーは無料だ。公立病院なら(サービスのクオリティはともかく)出産も無料。妊娠中の処方薬も、多くが無料になる。

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フランス・スイス:安心して無痛分娩できること

フランスで無痛分娩が一般的なことは知られている。スイスでも、フランス語圏に関しては70~80%の出産が無痛分娩と言われており、非常に一般的だ(ただし、スイスドイツ語圏では20~30%とも言われ、地域により差がある)。

これを可能にしているのが、産婦人科医・小児科医・助産師とは別に産院にいる、専門の産科麻酔医。産院によっては、出産前に産科麻酔医に面談の時間を割いてもらい、不安を解消してから無痛分娩に臨むことも可能だ。

専門家の技術のおかげで、フランス・スイスでは、無痛分娩が自然分娩に比べて危険というイメージはない。

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フランス・スイス:定期健診内容が充実していること

標準的な定期検診の内容が、日本に比べ、若干だが充実している傾向にある。例えば、妊娠中に初感染すると、赤ちゃんに先天的な障害が出る可能性のあるトキソプラズマ菌。妊娠判明と同時に行う検査で免疫がないとわかった場合は、妊娠終了まで毎月一度血液検査を行い、万一感染してしまった際、すぐに対応できるようにしている。

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フランス・スイス:産後にリハビリを受けられること

妊娠中に弱くなってしまった骨盤底筋群や、弛んだり割けてしまった腹筋について、元に戻すためのトレーニングが積極的に行われている。退院後初めての検診で、産婦人科医に専門家を紹介してもらえることが多い。

専門家による正しいトレーニングによって、尿もれ解消、便秘解消、シェイプアップ効果などが期待できる。なお、フランスでは、保険が効き無料で受けられる。

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スイス:植物由来のお薬に「授乳ティー」。自然志向が強いこと

フランスと似た傾向が多いスイスでの妊娠出産だが、違うと思ったのはスイスのほうが自然志向が強い傾向にあることだ。

先ほども少し触れたが、お隣ドイツ・オーストリアの影響が強いドイツ語圏では、無痛分娩より自然分娩が好まれ、会陰切開についても、人工的に切るのではなく自然に裂けるのを待つ傾向があると言う。

私が出産したのはフランス語圏だが、それでもフランスとは異なる「自然志向」を感じる機会があった。

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例えば、「授乳ティー」(写真)。私の産院では毎日数回のティーサービスがあったが、そのたびに変わったハーブティーが出された。複数のハーブをブレンドしたもので、リラックス作用があり、母乳の出をよくする効果があるのだという。また、このお茶を飲んだ母親のお乳は、赤ちゃんにとってより消化しやすいということだ。

さらに、出産後ありがちな、不眠や便秘などの症状に悩まされたとき、処方されたお薬も少し変わっていた。うまく説明できないのだが、無理に体に働きかけることが無く、本来体に備わったリカバリーの力をサポートするような感じで、とても心地よい効き方だった。退院前に、このお薬について看護師さんに聞いてみてビックリ、なんと全て植物由来だった。

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スイス:産後うつのサポートも。助産師さんによる産後の家庭訪問があること

助産師さんが産後、数回に渡り家庭訪問してくれる。これには保険も適用され、私の加入していた保険ではほぼ全額カバーされた。

各訪問では、母体の回復具合や赤ちゃんの体重増加具合のチェックなどを行うが、そのほか気になることを何でも聞いて解決することができる。

体に関する事柄だけでなく、メンタル面でもサポートしてくれるのが心強い。悩み相談だけでなく、産後うつ専門のカウンセラーの紹介などまで行ってくれることもある。

なお、私のスイスの産院では、産後うつが重要な問題として認識されており、メンタル面の状態確認など、産後すぐから看護師さんによるフォローアップがあった。

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夫と子供たち(兄弟2人と双子姉妹)と6人暮らし。海外在住12年、3か国目。フルタイム、日英仏西の4か国語を使って働いてます。 ずっと好きなことは、旅と世界史とインテリア。趣味の旅ブログ:https://worldsouvenirs.blog.fc2.com/