見出し画像

ひとりで切り拓ける力がいかに大切か。

ひとりで仕事をはじめてから、早17年になります。ほそぼそと、ではありましたが、ずっと仕事ができていることは凄いことなのかもしれない、と最近思うようになりました。

今は自営業でスタッフも抱えず、自分のペースで仕事ができていますが、noteの「 #社会人1年目の私へ  」というお題を見て、苦しくてどうしたら良いかわからなかったあの頃を思い出しました。


誰に何を教えてもらえば良いか分からない毎日だった

今考えるとあの1年があったから今の私がいると分かるのだけれども、本当に苦しい日々でした。何をしたら良いのか分からない、誰に聞いたら良いのか分からない。おまけに特殊な業務を単独で任されたので、指導できる人も限られているという状況。

先輩方は「よく頑張ってるよ」と褒めてくださったのですが、褒めてもらうより助けてほしかった。でも、あの時自力で這い上がったから、自力で働く力を身に着けたことだけはよく分かっているのです。

分からなければ調べる。
調べても分からなければ人に聞く。
人に聞いても分からなければ、分かる人を教えてもらう。

今はインターネットも普及して、調べることが楽になったけれども、当時はそこまで情報を得られなかったので、詳しく知りたければ電話、電話、電話。調べてないのに上司に聞いたら怒られるので、上司に聞く前に自分で調べる。それも時間をかけすぎずに。本当にこれが苦手でした。できることなら、教えてもらったことだけこなす仕事がしたかった。だって、社会人1年目だったのだから。


慣れればできるようになる

でも、不思議なことに毎日毎日繰り返していると慣れてくるのですよね。経験を重ねて知識も重ねている実感は、苦手意識を超えた気がします。

もうひとつ苦手だったもの。それはいかにも大阪のおっちゃんという感じの職人さんに指示すること。20代のぺーぺーの女子の言うことなんて聞きませんからね。聞いてもらうようになるにはどうしたらいいか。

自分に自信を持つしかない。

って言いながらも、道路で大声で怒鳴られて半泣きで頭を下げたこともありましたよ。めっちゃ怖かったよね。でも、そんな根性を職人さんはみんな理解してくれて、私にたくさん仕事を教えてくれました。

怒鳴られたくなんてなかったけれど。もうこんな仕事したくないって思ったけれども。あの経験のおかげで、一通りの仕事を覚えられた、のですから。今、私がストレスをあまり感じずに仕事ができているのは、自分の失敗で他者にストレスを与える経験をし、それを叱ってもらえたから。


皆が笑って仕事ができる環境が好き

辛くて苦しい社会人1年目だったけれど、あの頃のおかげで私は皆が笑って仕事をして、皆が喜ぶ家づくりがしたいと思うようになりました。それは、今も変わらず。

私の仕事はお客さまファーストだけど、工務店さんに無理をさせることはしません。金額的にも工期的にも。良い仕事をしてもらってこそ、良い家になるのだから。誰かが我慢をして良い家ができるわけがありませんから。

社会人1年目の私へ。

苦しい経験が、あなたの笑顔に繋がるから、大丈夫。がんばれ。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?