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トップクリエイターが読み解く世の中の素晴らしいクリエイティブ

お久しぶりの更新です。
11/27.28日とadtechtokyoに参加してきました。

各セッションはTweetで更新しているのですが、どうしてもタイトルのセッションだけ140字ずつに収まらず。PPTで表現された内容でもなく。つらつらですが、こちらに記載します。

恐らく、クリエイティブ起点が普段触れている世界と違うので丁度良い言葉に当てはめられず。羅列になるのですが、気になっている方のご参考に少しでもなれば…と。

リアルタイムで本人方からのお話はこちらの数倍素晴らしかったのです。

■トップクリエイターが読み解く世の中の素晴らしいクリエイティブ

素晴らしいクリエイティブ作品は世の中にたくさんありますが、本当の目利きがどんな作品のどんなところに注目してどんな分析をしてどんな軸で評価しているのか。これを当の目利きから聴く機会はなかなかありませんが、このセッションはその「とても貴重な機会」になると思いますよ。

◾️登壇者
・須田和博さん(モデレーター)
・榎本二郎さん(スピーカー)
・古川裕也さん(スピーカー)
・山口周さん(スピーカー)

スピーカーの3名がチョイスしてくださったクリエイティブ事例をベースに展開されるセッションです。それぞれの事例を記載するので、検索してみてください。(引用掲載に躊躇しました)

▼古川さんのクリエイティブ3選
共通しているのは、"この会社、世の中にいてもらわないと困る"と思ってもらうためにどうするのかに対してのアプローチになっている点。

・Apple/Think different 哲学
企業の存在意義を提示したクリエイティブ。
何のためにあるのか、うちの会社は。
現在、炊飯器をつくっている会社が何社あるかご存知ですか?なんと約83社。それだけ炊飯器の会社があれば、どのブランドが良いかなんて分からないですよね。存在意義を提示できないと継続できないのです。

・Ikea/ThisAbles 本業
イケアのもつスキルを、ThisAblesの方に対して価値提供した事例。ここでのポイントは本業として行っている点。余ったお金で、社会貢献をする企業はこれまであったのですが、本業として価値提供しているのがgoodpoint

・Palau/PalauPledge法律
この動画めちゃくちゃ惹き込まれました。2017年12月7日より導入された、入国時の誓約スタンプご存知ですか?
環境保護を目的とした、世界で初めて入国時に同意を求めるもの。パラオ到着の機内でも説明動画が放映されます。誓約の起草に子供たちも参加し"子どもの、子どものための、子どもによる誓約書"。行政を動かす、国連を動かす。そんな市民・政府の一環したコミュニケーション例。

▼山口周さんのクリエイティブ2選
・サントリーローヤル「ランボオ」1982
・エールフランス「France in the air」2015

伝えたかった事は、「役に立つ」より「意味がある」 クリエイティブの大切さ。両者とも顧客ベネフィットを語っていません。「役に立つ」のか「意味がある」のか、それぞれには適切なタイミングがあるのです。想像してください。

抱きしめてからビンタする。
ビンタしてから抱きしめる。

どちらの方が恋に落ちますか?(どちらもないは置いておいて笑)後者の方がより効果的。同じことをしても触れる順序で結果が違う。意味がある情報を渡してから役に立つ情報を渡した方が良いってそんな事なんです。

▼榎本さんのクリエイティブ2選
動画というより、存在するコンテンツ(エンターテイメント)です。

・ Montreal:City of Circus arts
サーカスで街を変えた

クリエイティブなものにアンテナをはることで、街がどんどん変わった事例。
貧困層が多く住むエリアに本部を構える。最初は住民に反対されるも雇用を生んで貧困が減る。学校を設立し、奨学金をあたえ、クリエイティブにより街を変える。
後々自治体も巻き込んでいったが、始まりはたった2人。
 
・Gaggan(2019年にclosed、第二の拠点を探し中)
Fine Dining in Thailand
タイに高級料理をもたらした

タイの食に対する価値観を変えた唯一無二の体験ができるレストランです。
店内に入る体験からサプライズは始まる。

トイレを通過して店内にはいる。著名人のサインがある。

見て楽しめて、味が抜群なだけではなく

ノンバーバルで世界中の人が楽しめる。絵文字だけのメニューで、何が出てくるんだろう?と期待感を煽る。

世界中からこのレストランでの素敵な食事を期待してドレスアップしてくる方がいるのに、オープニングで、この皿をなめ上げろ!の料理がでてくる。良い意味での裏切り。

インターネットが普及した今の時代、街づくりは、ハードではなくコンテンツが豊かになることで実現できる、そんなお話だと解釈しました。ラストワンマイルをクリエイティブの力で叶えた事例だな!とも感激。

シルクドソレイユはアメリカでも育ったのか?街の個性と溶け合って生きていくクリエイティブが街を豊かにする。

▼アイディアの力やクリエイティビティとは

お三方の紐解きが終わり僅かな残り時間でお話されていて印象的だった言葉がこちら。

クリエイティビティな活動って、課題に対するアイディア(こうしたいという欲望)があり実行していくもの。
これまでその力(アイディアやクリエイティビティ)を広告として、企業やブランドのコミュニケーションとして活用してきたが、もっと多様なジャンルに応用できるはず。
それがこういう、社会貢献だったり、街づくりだったり。

テクノロジーを社会に実装することで、フェアな世の中をつくっていく。近頃の日本では、そういう動きや論争をよく聞くし、真っ当でやるべきだと思う。けれども、アイディアやクリエイティブの力によっても世の中をもっと前向きに進めることができるという希望が持てる。この業界にいて、広告が好き、人の行動を前向きにしたい、世の中をよくしたい、そんな想いを持つ人にはグサグサささる貴重な50分だっのではないでしょうか。(私はそうでした)

他のセッションも学び多き内容なので、気になる方は是非Twitter#adtechtokyo でタグってください。

#マーケティング #adtech #adtechtokyo

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