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WASEDA ARENA SUMMITと2022年

はじめまして。2022年度のWASEDA ARENA SUMMIT実行委員会で代表を務めていた、文化構想学部4年の岡本です。

2022年11月5日、早稲田祭2022。3年ぶりに早稲田アリーナにてアーティストライブを開催することが出来ました。

開催からすでに1ヶ月以上経ってしまいましたが、振り返りとして記録したいと思います。

不安との戦いだった1年

「3年ぶりのアーティストライブ開催」とあるように、2019年の早稲田祭開催以来、2020年・21年と早稲田祭自体は開催されるものの、コロナウイルスの影響による観客数の制限でアーティストライブが開催できませんでした。
特に2021年は、自分自身も大学3年生ということで本来であれば引退の年。ずっとやりたいと思っていた早稲田祭でのアーティストライブが叶えられないまま卒業してしまうのか、と不完全燃焼の気持ちを抱えていました。

しかし、2022年の春に早稲田祭運営スタッフの方々からアーティストライブに関する連絡をいただき、「今年こそは開催できるかもしれない。やらないで一生後悔するのならとりあえずやってみよう。」と覚悟を決め、就活を捨ててこの企画の代表を務めることにしました。


といっても、自分には収容人数100人規模のライブ主催しか経験がありませんでした。しかし、今回のライブ会場だった早稲田アリーナは、コロナ禍でも収容人数3000人というZeppを余裕で超えてしまう規模。「ほんとうに自分たちで出来るの?」という気持ちが本番直前まで残っていました。

また、出演いただくアーティストが決まった夏は、ちょうどコロナウイルスの感染者数が日本中で爆発的に増えてきてしまった時期でした。
まさに自分もその時期にコロナウイルスに感染してしまい、後遺症も酷く、毎年欠かさず足を運んでいたロッキンにも行けず、夏の思い出がほとんど無いにも等しい状態でした。

休学を決意した夏休み

夏頃にコロナウイルスの感染者数はまた増えていく一方、日本でのイベント開催に対するハードルが少しずつ下がってはいました。

自分は平均週2回ライブ会場に足を運んでいるのですが、ライブハウスのキャパシティ緩和、指定席の廃止などようやくライブシーンにも光が見えてきたのかな、と実感していました。

それでも、メンバーやスタッフの方のコロナウイルス感染によりライブが急遽中止になる事態は少なくありませんでした。
早稲田祭でも同じような事態になることは全くおかしくないし、自分だってまた感染してしまう可能性もあります。

「もしそうなったら、このままアーティストライブをやらないままで卒業出来るのか?」
と聞かれた自分の答えは、NOでした。

早稲田祭でアーティストライブを主催するまで卒業出来ないと思った自分は、保険として2022年秋から休学することも決意しました。
(結果的には大丈夫でしたが…笑)

SUPER BEAVERと早稲田祭

そんな不安定な状況の中ですが、SUPER BEAVERにオファーをかけたのは6月頃でした。
といっても、開催5か月前という遅さに加えて、他の学園祭からも沢山オファーが来ていることでしょう。他の学園祭に負けないほどの想いを込めてオファーのメールを送りました。

早稲田祭は日本中の学園祭の中でも、間違いなくトップと言える素晴らしい学園祭であるということ。それはただ規模が大きいだけではなく、学生ひとりひとりのまっすぐで「ひたむき」な思いが伝わってくる学園祭なのです。
そんな早稲田祭の雰囲気と、いつも「あなた」1人1人に熱量溢れたパフォーマンスを届けてくれるSUPER BEAVERの相性は抜群なのでは、と思いオファーする運びとなりました。

実際にライブのMCでもあったように、ボーカルの渋谷さんは新宿区の歌舞伎町の出身。早稲田生御用達の公園、「戸山公園」がとても近いのです。恥ずかしながらオファーした後にこの事実を知りましたが、なんだか運命を感じてしまう出来事でした。

そして、ファンの皆さんに声を大にして伝えたいことは、SUPER BEAVERチームは本当に温かい方々の集まりだ、ということです。

渋谷さんもMCで触れてくださっていましたが、音響・照明などの機材周り以外のことは、ほとんど大人の方が介入していませんでした。
他の学園祭ライブでは、アーティストをブッキングする専門の業者がいるケースがほとんどなのですが、自分たちの企画はそうではありません。普通だったらアーティスト側にとっても不安に思ってしまう状況ですが、それでもSUPER BEAVERチームは受け入れて下さりました。

実際に当日の朝、マネージャーさんから
「来て下さるお客さんにはもちろん、今日まで頑張ってきたスタッフ1人1人にも歌ってるから、しっかり受け止めてね」
と連絡をいただいた時、始まる前なのに涙が出てしまいそうになりました。


改めてライブ当日のセットリストを。

1.27
2.突破口
3.ひたむき
4.名前を呼ぶよ
5.東京
6.アイラヴユー
7.予感
8.人として
9.青い春
10.さよなら絶望

27始まり、鳥肌モノでした。


拙い文章ですが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
沢山の方々の支えがあって、開催までたどり着くことが出来ました。改めまして、本当にありがとうございました。

休学してまでも早稲田祭でアーティストライブを開催したかった理由の1つに、「音楽業界で働く」という夢がありました。
次は、自分がSUPER BEAVERの皆さんに恩返しする番です。2023年ももっと頑張ります。

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