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Books & 蔵 (KURA) イベントレポート#5 - 漆喰ワークショップ 編

2021年4月9日(金)、10日(土)に、みよたBOOKSとして第二回目のイベントを開催いたしました。詳細はこちら
コロナ禍の中での開催でしたので、ご来場いただきました皆様にも様々なお願い事をさせていただきました。おかげさまで無事に終了しましたことを改めて感謝申し上げます!

さて、今回はみよたBOOKSメンバーが足繁く通っている小諸のCitta Slowさんの奥の蔵での開催でした。ポップアップ・ブックカフェ「Books & 蔵」のイベントレポートをこれから数回にわけてお送りいたします。

どうぞお付き合いくださいませ。


ポップアップ ブックカフェ(選書、カフェ、の様子
テーブルトーク 前編(土蔵ツアー
テーブルトーク 中編 (テーブルトーク/前半
テーブルトーク 後編 (テーブルトーク/後半
オーサーズトーク
漆喰鏝絵(こてえ)ワークショップ⇦今回の記事はこちら


鏝絵

鏝絵を”こてえ”とすんなり読めた方。お見事です。

こて絵(こてえ、鏝絵)とは、日本で発展した漆喰を用いて作られるレリーフのことである。左官職人がこて(左官ごて)で仕上げていくことから名がついた。題材は福を招く物語、花鳥風月が中心であり、着色された漆喰を用いて極彩色で表現される。これは財を成した豪商や網元が母屋や土蔵を改築する際、富の象徴として外壁の装飾に盛んに用いられたからである。 - Wikipediaより抜粋

この写真の作品は、このワークショップの先生で、オーサーズトークのゲストでもある 造形作家 村尾かずこさんの鏝絵です。とっても素敵 ♪

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「鏝絵で作る小さな壁飾り」と題するワークショップは、ブックカフェ会場の土蔵の中と外を使っての開催。大人が5名、子どもが3名が参加して、村尾さんのご指導のもと、ワイワイとにぎやかにスタートしました。

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この写真は、お手本となる村尾さんの作品。デザインはもちろんのこと、雰囲気、色使い、立体感、素材感、装飾などなど、、、さすがです。

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まず、壁飾りのベースとなる竹ザルに壁掛け用のひもを付けます。そして、ビュッフェ形式に置かれたいろんな色の漆喰を鏝ですくい、竹ザルに塗りつけていきます。漆喰の色は、白色の漆喰にベンガラや顔料、松煙など多様な素材を混ぜて作られます。今回、村尾さんがご用意くださった色は、白、赤、青、オレンジ、黒の5色。漆喰の匂いを嗅いでみると、、、うん、臭くはない。でも嗅いだことのない独特な匂いです(笑)。

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異なる色の漆喰を混ぜ合わせて好みの色を作るのもよし。漆喰で絵や文字を描くのもよし。漆喰を盛り上げて凹凸を出すもよし。小石や貝殻、木枝などの埋め込んで装飾してもよし。参加者の皆さんは、村尾さんからアドバイスをいただきながら、各自思い思いのやり方で自由に鏝絵を楽しんでいらっしゃいました。 

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作品は、参加者の皆さんそれぞれの個性があふれるものばかり。飼い犬の顔を描いた方、大好きな小人をモチーフに作られた方。子どもたちはパンダやサメなどの動物。また、海という情景を描いた子どももいました。それぞれの表現の違いがとても印象的でした。そして、みよたBOOKSのロゴの壁飾りもできました♪ 次回のブックカフェで飾る予定なのでぜひ探してみてください。

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村尾さんの絵本「どぞう」によると、漆喰の手触りはもちもちしているとのこと。みよたBOOKSメンバーが実際に触ってみたところ、本当にもちもちしていました!そのことを確かめることができて満足気なメンバーたち。

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大人も子どもも、手元に集中して黙々と鏝絵作りに取り組みます。

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開始して2時間後には、それぞれの作品が完成し、皆さん走り切った充実感で思わず笑顔にあふれた会場でした。

参加者の皆さんには、村尾さんから”鏝缶バッジ”がプレゼントされました。鏝、と一言に言っても、用途によって形や大きさの異なるいろんな種類があります。大人も子供もこの珍しい缶バッジに目が釘付け(笑)。

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その昔、土蔵の装飾として使われた鏝絵を、築100年のホンモノの土蔵の中で、時を超えて今、ホンモノの漆喰を直に触って、ホンモノの鏝で作る。とてもシンプルな作業の中に、驚きとワクワクがいっぱいのあっという間の2時間でした。
こんな稀少かつ貴重な体験の場を作ってくださった村尾さん、ありがとうございました!

次回のみよたBOOKSもお楽しみに。
また詳細が決まりましたらWebpage / Facebook / Instagramでお知らせいたします。

引き続き健康には気をつけて、良い読書を📚


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