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人生の仲間を増やせ。パーティーを組め。

友だちは量より質。仲間は多いに越したことはない。

大人になったら友だちの数なんてわざわざ数えないけど、私の場合、友だちはそんなに多くない。長く会ってない友だちもいるが、だからと言って関係性が変わることもない。離れていても「いつでも味方やで」とは思っている。

友だちは量より質が大事だと思っている。対等に接することができる人。一緒にいて自分らしくいられる人。そんな相手には自分も何かプラスをお返ししたいと思う。長い人生のうちに数人いれば上々。だから一緒にいてしんどい相手とは、無理して付き合う必要もない。

でも「仲間」は別。生きていくには仲間は必要だし、いろんな仲間がいた方が人生はおもしろくなる。「目的が同じ」仲間、「自分にできないことができる」仲間、「自分にはない考えを持っている」仲間……

生きていく上で必要なあれこれを、全て一人でできる人はいない。自立した生活をしようと思ったら助け合える仲間が必要だ。人一人にできることはたかが知れているが、弱みをカバーし合い、強みをみんなで共有すればともに生きていける。一人ではできないことも大勢で力を合わせればなし得るかもしれない。

人間関係は「ミノムシ型」より「蜘蛛の巣型」でつないでおくとよい

子どもや若者の中には、限られた友だちや恋人とべったりで、他の人間関係を持ちたがらない子もいる。太い綱一本でつながるような人間関係。でも心身ともに成長する時期は、できればいろんな人の存在に触れた方がいいし、一人の人に依存する人間関係は精神衛生上ちょっと危うい。

一本は強いがそれが切れたら
落ちてしまうミノムシ型

ミノムシの糸って2本の繊維がくっついて1本の糸になってて、ナイロンの4倍の強度があるんですって。それくらい強い糸。でもその強い一本も、切れてしまえば容赦なく落ちてしまう。

「絶対切れへん」と信じていた人間関係が切れたら、まさしく堕ちてしまう。そんなとき、愚痴の一つも言う相手がいないのはちょっと寂しい。どんな人間関係も永遠ではない。一本の糸が切れたら病んでしまいそうな人は蜘蛛の巣を張っておくことをオススメする。

蜘蛛の巣型だと
一本切れても落ちないし修復可能

何人かの拠り所を作っておくのが私の言う「蜘蛛の巣型」人間関係の作り方。何本かの糸でつながっておけば一本くらい切れても崩壊はしない。持ち堪えた状態で他の糸に頼るなり、切れた糸を修復するなり、新しい糸を紡げばいい。蜘蛛の巣の糸は別に友だちじゃなくてもいい。人間関係で傷ついたときは、案外好き嫌い関係なくドライに付き合える仲間に救われるものだ。

ドラクエに学ぶ人生の仲間づくり

人生の仲間を作ろうとするとき、ドラクエ(仲間と旅するゲーム)のパーティを作る感じでいけばいいんじゃないかと思っている。パーティとは一緒に冒険をする仲間だ。人生という冒険でも、生きていくため、目的を達成するために、何かと闘ったり難題を乗り越えたりしなきゃならない。それは一人では困難で、一緒に力を合わせる仲間が必要だ。

主人公であるあなたはどんな仲間を選ぶのか

ゲームをしない人でも想像して欲しい。通常ゲーマーはパーティを作るとき、主人公である自分以外のメンバーには、自分にできないことができる仲間を選んだり、いかなる状況にも対応できるようにさまざまな力に突出した仲間を育てたりする。そうでないと冒険はすぐに終わりを迎えちゃうから。

魔法が使えてすんごい攻撃や防御ができるやつ、魔法を封じられても戦えるなんせ力の強いやつ、瀕死の重傷を追ったとき助けてくれるやつ、宝物やお金を見つけるのがうまいやつ、一緒に旅したいと思う性格の持ち主…自分の冒険に必要な仲間を探し、パーティをカスタマイズしていく。

ゲームではそういう仲間づくりが必要だと分かるのに、現実の生活ではそうでないこと多いよね。自分と同じタイプの人とばかり付き合ったり、考えや価値観が違う人を避けたり。気がついたら周りはよく似た人ばかりみたいな。でも、そういうパーティだと共通した弱みを突かれると袋小路に入り込んでしまう。

ピンチの時に頼りになるのは、共感してくれる仲間より自分が持ってない解決策を持ってる仲間。パーティは、さまざまなキャラクターがいた方が頼もしい。サムネのイラストのように宿屋のおやじが仲間になったら寝所に困らん。

ゲームでは、仲間一人ひとりのキャラクターの力を最大限に引き出すために、それぞれに合った武器や防具を選んだり、戦い方を考えたりする。どんなにいい武器でも、その人が使えないなら持たせたりしない。その人にはその人なりのベストな戦い方があることを知っている。目の前の状況によって、適材適所でパーティを並び替えたりもする。

その思考は、そのままリアルで使えるものだ。学校でも会社でも、自分が属した場所でそこにいる仲間のことを知り、互いの良さを最大限に生かすためのアイデアを出し合ってチームづくりをすれば、いいチームできると思うけどな。

さぁ、あなたのパーティはどんな感じですか。一人で遠出しようとしてませんか。それとも布の服とひのきの棒でまだスタート地点をうろついてませんか。自分のパーティーをカスタマイズすべく心強い仲間を増やして、更なる冒険に出かけましょう。
「おーい、船が出るぞー」……古いか。

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