神イベントに出逢った
「ひらめき鬼ごっこ」というオンラインイベントに参加したんですが、それがあまりにも斜め上を行った亜空間イベントになったので、どうしても伝えたくて筆を執ります。
最近追いかけられた経験はありますか?
このイベントでは猛スピードで正解を重ねる”ひらめきの鬼”がリモートで皆さんを追いかけます。 鬼のプレッシャーに慌てることなく、チームで協力して正解を積み重ねることができるでしょうか? ひらめき×知識×平常心で逃げ切りを目指せ!
公式サイトから引用するとだいたいこんなイベント。「え?リモートで鬼ごっこ?」「ひらめきで鬼から逃げる?」
?ばかりが頭をよぎる告知文でしたが、これは新しい風を感じる!!!と思い、20時回はもう売り切れていたけれど、なんとか友達を集めて17時回に参加。
zoomを開いて、ドキドキしながら待つ我々。
とうとう、ルール説明が始まる😁
が、しかし、司会のzoomがずっとミュートのまま!!!
zoomの使い方の説明でていねいにマイクのオンオフの説明をしているけれど、
いや、自分が一番オンオフ気をつけんかい!!!
と、6人総ツッコミ🤣🤣🤣
そんな運営のかわいいミスを笑っていたのもつかの間、スライドがめくられていき全てのルール説明スライドが終わる…
そうしてカットインする「練習問題」という4文字…
え…もしかして、ルール説明終わった…?
なんせ、ここまで1つの言葉も聞こえていません。だって、マイクオフのまんまなんだもの!
これはあれか、まさか無音のままスライドだけ映して、ルールを理解しろという、超高難易度の謎解きなのか!?たしかに、回答を入力するためのスプレッドシートの操作方法も書いてたし、URLもわかったし、やってやれなくないね!
と、謎のテンションで前のめりになる我々。
とはいえ、さすがに「これ絶対気づいてなくない?」と思い、zoomのチャットやお助け用LINEに連絡する📧
でも、返信がないまま数分が経過。まあでも、とりあえず解いとくか!と、ニュアンスで練習問題の内容とからくりを理解しながら、解いていく。10問くらいあったけど、いい感じに「解けない5人と解ける1人」という構図がすべての問題に生まれ、なんとか全問を終える。
「いやー5問目ぜんぜんわからなかったわーよく解けたね」
「最後の問題いまだにわかんないんだけど、解けた人天才だわ」
などと、全員が全員「これは苦手かもしれない」という気持ちを抱いたのにも関わらず、いつの間にか解けている。これはいいチームワークだ!チームバランスだ!と、自分たちを絶賛しながら、さて、とうとう鬼ごっこがはじまるぞ!パーティの幕開けだ😇😇😇と意気込む我々。
そして おんせいが ついた。
😆😆😆😆😆
ベストなタイミングでマイクがつき、鬼ごっこがはじまる………かにみえたのだが………音が途切れまくってて、全く聞き取れない😨
しかもどうやら、ルール説明をもう一度している模様。まさか、これは、さっきまでマイクがついてなかった僕たちのためにわざわざルール説明を繰り返しているのか!?😱😱
それは申し訳ない。申し訳なさすぎる。だって、ルール理解しているから!(たぶん)
我々のために再度ルール説明してくれているのに、それすらまた聞こえないという状況に恐縮が高まる我々。しかし、スライドはどんどん進んでいく。
あれか!これは聞き取れない音を頑張って頭の中で意味をつなげながら、ルールを理解していくタイプの謎解きか!よし!それならそれで立ち向かおう!どんとこい!難問👌👌👌
と思った矢先、司会の画面が落ちる。
オーマイゴッドファーザー降臨!
しかし、しばらくして復活!そうして、三度はじまるルール説明😱😱😱😱😱
「これはあれですね、アテレコするタイプのやつですね🤔」
と誰かがひらめいたので、MC経験豊富な私が、スライドをアドリブで説明していく。もう3度目なもんで、すらすら説明できちゃう😊
「めちゃくちゃうまいじゃん🤩」
と褒められながら、一通りのルール説明を終える。こういう謎解きのイベントにはじめて参加したという友達も、これでルールは理解できただろう。一安心である。
そうして、めくられる次のスライド
あれ、もしかして僕らタイムリープしてる!?!?!?
それ以外考えられない。さっき見たはずの全体ルールが再び登場しているのだから!みんな、記憶があるのか、もしかしたら僕だけなのか、念の為確認する(ウソ)
・・・・・
何度となく繰り返されるルール説明と、もう10回くらいは見たのでないかという全体ルール…
何回やっても全体ルールに巻き戻される…そんな超短尺のタイムリープ世界に迷い込んでしまった6人のおっさん。逃げ出したい…わけではないが、早く鬼ごっこをしたい!
しかし、初めて謎解きイベントに参加したというエンジニアの友達の一言で、物語は急展開を迎える。
「ソースコード見たら答えわからないかなって」
与えられたスプレッドシートに回答を入れたら次の問題がでてくるシステム。もしかしたら、隠された答えがソースコードをたどれば解読できるのではないかと思った彼は、どうやらずっとソースコードを見ていたらしい。
「それはおもろいな!」
別に知りたいわけではないけれど、手持ち無沙汰だったので、おのおのに解析をはじめる(ま、解析なんてできないけど)
が…見つけてしまう。裏ルートを。
全員熱狂🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥
「これ、この時間があったから分かったけど、もし、普通にゲームはじまってこの方法見つけたらめっちゃかっこいいな!」
「鬼がずっと追いかけて来なかったのに、急に全問解いて瞬間移動して迫ってくるのヤバいね🤣」
そんなことを話しながら、まるっとはしょって、結局、イベントは中止に…
というか、他のチームの人たちはどういう風に過ごしたんだろう。僕らは6人集めたから顔見知りのチームだったから、1時間めちゃくちゃワイワイしながら過ごせたけど、見知らぬ人と相席しているチームもあるらしかったので、その人たちがどういう風に過ごしたのかめっさ気になってしまう。
「いや、これ、見知らぬ人とは無理っしょ」
「でも、こういう新しいイベントに参加したくらいだから、僕らくらい楽しんでるのでは!?」
「確かに!!!」
「確かに!!!」
「確かに!!!」
いや、これ逆に、こういう音声オフのzoom中に見知らぬ6人を集めて、どうなるか実験する系のイベントだって言われたら、マジ鳥肌立ってたかもしれない!
めちゃくちゃ面白い!面白すぎる!そんなイベントを自分でも作ってみたかった!すごい!すごすぎる!!!
(絶対違うと思うけど、でも)この状況を楽しめるメンバーが集まるイベントを作れてる時点で、もう十分このイベントはすごいのだ!!!
全会一致でその結論。まさに神イベント。
返金対応とのことで、再演があるのか、そもそもチケットは取れるのか、まったくもってわからないけれど、そもそもどうやって鬼ごっこする予定だったのか、一番知りたかったことがわからないまま終わって、1時間くらい「こーやんじゃね?」「いや、こーなんじゃね?」「てゆーか、関数組めばこんなことできるのか!」と、みんなで妄想し、再演がもしなかったら、自分たちで妄想した「ひらめき鬼ごっこ」をみんなでやろうぜ!となったのでした。
え、怒ってんの?クレームなの?と思われたら困るので、最後に一言だけ言うと、まじ、皮肉なく
神イベントだったんだよ!!!
とお伝えして終わりとします。