パルマ劇場歌手への道(7)~労働用滞在許可証~

※この文章は2006年10月にブログ記事にしたものを編集し直したものです。100円と表記されるかもしれませんが、無料ですべて読める「投げ銭スタイル」ですので、お気軽にご覧ください。


「労働用滞在許可証」

これを得るために時には血で血を洗う争いになるのだとか・・・(嘘)


すみません、いきなりウソで。

【独り言:ある意味、嘘とも言い切れない話でした(冷汗)】


しかし、労働用滞在許可証を得るということは、

そんなウソをついてしまいたくなる程大変なのです。

順番に説明して行きましょう。


まず最初、「労働用」を得るために必要なものは

雇用証明

です。


・・・この時点でおかしいと思いませんか?


労働の許可証を受け取るべき人が、

既に雇用の証明をもっていなければいけないってことですから。

まだ働けない人をいったい誰が雇うというのでしょう・・・?


上記の矛盾を解消するために、多くの方は、

学生用の滞在許可証を手に、就職活動をし、

まずは週20時間以内のパートタイマーとして雇ってもらい、

それから滞在許可証を学生用から労働用に更新する、

という方法をとっているようです。


口で言うのは簡単ですが、これって非常に大変なことだと思うんです。

週20時間しか働けない、しかも外国人を喜んで雇ってくれる会社なんて、

普通に考えてあり得ません。

面接で落とされるのが普通でしょう。


ここまでで、かなりあり得ないことだと分かって頂けたと思いますが、

まだあるんです・・・大変なのが。


それは、移民法の

Flussi Decreto

という法案。


これがいったいどういうものかという説明は省くことにしますが、

この法案が解禁にならないと労働用滞在許可証は得られません。


では、それまでどうするのかいいかといいますと、

いつ解禁になるか分からない「Flussi」が解禁される日をただ待つのみ。

つまり、条件が整ったからといっていつでも滞在許可証を得れる訳ではないのです。

多くは年1回、2月か3月頃に解禁になるらしいのですが、


年によってはないことも・・・


そして、それは首相の気分次第らしい・・・


まぁ、むちゃくちゃです(´Д`;)

それだけ、ここイタリアで外国人が働くということは大変なことなんですね。

それでドメニコの言葉が、心に重く響いたのです。


「労働用滞在許可証がないとオーディション受けれないんだ。」


【独り言:いまだにこの問題に悩まされ続けております(涙)】


つづく・・・

(↑2005年の学生用滞在許可証)

※これより下に文章はありません。「ノートを購入して続きをみる」として頂ければ、寄付頂けることになります。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?