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大学生が田舎暮らしを体験してみた話 1日目前半

インターン藤本、田舎に泊まってみた

インターンシップ生として、熊本と宮崎の県境にある五ヶ瀬町の宮﨑茶房という茶農家さんに福岡出身宮崎市内在住の大学生 藤本(ちなみに現在3年生)が9月24日・25日に1泊2日で訪問したときの出来事や感じたことを発信していく。

未知の場所 五ヶ瀬へ車でGO

インターンのやり取りは主にオンライン作業のため、今回はじめて五ヶ瀬に足を踏み入れた。普段は宮崎市内で生活を行っているため自転車での移動で事足りる。そのため自動車免許を持っておらず担当の黒木さんに現場まで送ってもらった。実は黒木さんとも今回が初対面。ZOOMで会話した時と変わらず気さくな方で車内でいろいろお話をさせていただいた。2時間半車に揺られながら景色を眺めていたら、気づけば周りには霧がかった雲がたくさん。まるで天空にいるかのようだ。五ヶ瀬は標高が高く、雲がとても近く感じられた。途中、橋の上から下をのぞくと大きな川が見える。高千穂が近いこの地域は山のみどりと吸い込まれそうな川の青緑色と霧雲のくすんだ白のコントラストがなんともきれいで神秘的な風景だった。

秋の食材 発見!

延岡近くの道の駅よっちみろやで小休憩。ふらっと出店を見てみるとなんとまあ最高だった。私の好物のぶどうや栗を使ったパフェがある。おかれているぶどうはキラキラしていてなんともおいしそうだった。この時はぐっと我慢したがいつかトライしたい。店内では果物、野菜、お茶もたくさん売っていた。注目すべきはその価格。いっぱい入った栗が一袋500円、ぶどうも一房400円。安い!そんな宝箱のような道の駅をあとにし、なだらかな道のりを走っていく。「いったいどんなところにお茶農家さんはあるんだろう」「どんなところに泊まるんだろう」車内ではわくわく・どきどきだった。実は以前から「女子寮に泊まるよ」と今回インターンを担当してくれている岡﨑さんが教えてくれていた。私は現在下宿で大学生活を過ごしているが、実は寮というものにあこがれていた。ほかの人と共同の場所で過ごす。そんなことは久々だった。

ついに宮﨑茶房さんに到着!

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そうぼんやりと思っているのもつかの間。やっと「宮﨑茶房」の看板を見つけた。看板の角を曲がるとそこ一面に茶畑が広がっていた。いくつもの防霜ファン(茶畑にある霜よけの扇風機みたいなやつ)が茶畑を囲んでいて、「ここがうわさのお茶農家さんか!」と実感が湧いた。Youtubeでどんなところかなんとなくイメージが湧いていたが、実際に来てみると思った以上に広い茶畑だった。
いよいよ初対面
「挨拶今するべきかな!?」心の中で焦りながら黒木さんがお土産を渡していたのを見て、その流れに便乗して昨日購入した菓子折りを挨拶とともに渡した。(第一ミッションクリア!)その後、工場の中を案内してもらった(↓写真)。今はお茶の時期を過ぎたため機械は動いていなかったが、機械によってお茶の葉はやさしくじっくりと炒られて揉まれて立派なお茶になると学んだ。あたり全体お茶のにおいにつつまれながら深呼吸をしてすがすがしい気持ちになった。宮﨑茶房ではティーパック加工も行われている。ガチョン、ポッコンとリズムよくティーパックが製造されていく。「いつもスーパーで買って飲んでるテトラポット型のティーパックはこうやってできているのねー!」と一人感心していた。ほかにもほうじ茶や緑茶の粉末もあった。「いい香り」と粉末の茶を嗅いだらちょっとむせた。

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社員さんとのどきどきランチ

一通り見学をしたあとは皆さんと近くの五ヶ瀬ワイナリーのビュッフェでお昼ごはんをいただいた。実は五ヶ瀬はブドウの産地のためワインに加工されているという。今のご時世めずらしいビュッフェ方式。ワイン漬けのたくわんやぶどう紅茶、ワインカレーなど珍しい食材が並んでいた。気の向くままにいろんな料理をとってしまった。皆さんと顔を合わせて普段のお仕事などのお話をしながら食事をした。人見知りの私はうなずきながら話を聞くことで精いっぱいでどんなことを話したかもうら覚えだ。
ただここ、宮﨑茶房さんには様々なバックグラウンドをもつ人々が集まると伺っていたが本当にその通りでいろんな人がいた。東京から仕事をやめ定住し、宮﨑茶房で出会った人とご結婚され、現在子育てをしながらお茶農家として起業されてた干川さんのお話を聞いた。まだ小さなお子さんをなだめながらにこっと笑うその姿はとてもたくましくみえた。知らない土地に引っ越しして仕事をいちからやっていくって自分からするとすごいことだと思う。きっと決断力と根性は必須だ。でもそんな環境でも明るくやられているのは、お茶が、この場所が、人が、好きなんだろうなあと感じた。「そんな環境で自分も生活してみたいかも」と、ふと何気なく思うのであった。  (つづく)   
   
  
  

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