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休校判断の難しさ

公立高校では、警戒レベル4以上で連絡がなくても休校などのガイドラインが発表されています。その警戒レベルの地域に判断が難しくなるのが、通信制高校です。学校周辺がレベル4であれば、休校を判断しやすいのですが、広域の場合は遠距離通学の場合があります。ある特定地域だけ大雨で、他はそれほどの被害も出ていない、そんな場合がよくあります。山の向こうでは大雪だけれど、学校周辺は良く晴れている。こんな時は、休校という判断は非常に難しくなります。出席に関わる授業でなければざっくりとした規準で休校!と言えるのですが、地元は登校できても、他県は難しいという場合、さてどうするか??

結論からすると、一部の生徒でも登校できない状況である場合は休校とすることになります。不公平にならないように、みんなが登校できる環境下であるか?という判断です。しかし、このタイミングが難しい。朝6時だと既に家を出ている生徒がいるため、前日に判断しなければならない。18時なのか?12時なのか?この数時間で状況も変わるので、ニュースを追い続ける時間が続きますが、私は概ね12時を目安にしています。12時の時点で18時の状況を予測して結論をだします。当たり、はずれではないのですが、決断すること難しくしているのは外野の顔色かもしれません。

遅いと言われないだろうか?やってもいいんじゃないか?先生から代替の時間と言われたら面倒だからやった方がいい、生徒の安全一番・・・頭の中を妄想しているのは、判断した場合のシミュレーションですが、現実的な出来事よりも、結論から推測する周囲の反応を妄想することが多く、判断のタイミングがぶれてきます。よかれと思ってやってことも、もっと早く言ってくれればよかったのに・・・というリアクションに心が折れそうになります。

決めるのは一人ですが、他の人の意見を聞きながら判断材料を揃えていきますが、判断に迷うのは自然環境ではなく、交通状況ではなく、生徒の様子ではなく、身内の意見なのかもしれません。外部と内部の意見や見え方は違いますので、当然内部の意見を優先しますが、それだけ的を得ている、それだけアルゴリズムの枝が多いということなんだと思います。思いもよらない所からの意見で、余計に迷うこともあります。大げさに考えすぎでは?と思うこともありますが、最終的には自分が決めるしかないと腹を括ることとなります。

休校の判断は自然との向き合い方なので、2時間後に状況が変わるということも経験されている方も多いと思います。だからこそ、判断のタイミングに悩む時間が多くなることでしょう。広域の場合、通信制高校の場合は繊細な生徒も多いので、周囲の様子で判断できない難しさもあります。休校はそんな判断力を問われているような気がしています。

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