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日々のこと 1029 「カンパニー松尾の世界」

企画した「カンパニー松尾の世界」二日間の上映が無事終了しました。お付き合いいただいた皆さま、ありがとうございました。

上映作品それぞれの話は別のところに以前ザザッと書いたので、興味ある方はのぞいてみてください。
で、今回スクリーンで見ていて改めて気づいたことがあったので、ちょっと書いておこうかなと思います。

二日目に流したのは、AVを含めた三本のドキュメント。
『ONOHOLO』(2018年)
『そこにすわろうとおもうメイキング』(2013年)
『YOGA』(2009年)
という、制作年も内容もバラバラなもの。

その一本目も二本目も「a day in the life」というテロップで締められていたんですよねー。上映して気づきました。松尾作品には、わりと頻繁に登場する文言だと思います。こないだ見たAVにもありました。物語を締めるのに便利な言葉でもあるはず。
でも並べてみたら、同じその言葉が続きました。

最近の私はというと色々なことがあり、もうなんだか非常にダメな状態から抜け出せず、先月はずっと死んでました。どれくらいダメだったかというと、出かけようと思うのに靴が履けない。履くことがすごく高いハードルに思える。水が飲みたいのに力が入らず、ペットボトルのふたが開けられない。水をあきらめる。仕事は行けるから病気ではない。でもひたすらにつぶれておりました。
もともと気分の上下が激しい方だと思います。嬉しい時は天まで駆け上り、悲しい時は地の底まで落ちる。でもこんなに落ちたのは、しかもこんなに長引いたのは近年、珍しい。無感覚、無感動な人間になれたらどれほど良いかと思いながら、時間をやり過ごしてました。

そこから少しずつ取り戻し、元気になってきていた今日この頃。そんな中で見た上映での作品群でした。

「a day in the life」―
人生の中の、とある一日。
本当にそうだ、と思うのです。

人生は晴れたり曇ったり。時には台風が直撃する。幸せで名残惜しい日もあれば、のたうち回る夜もある。穏やかな日も狂乱の日も、すべて同じ一日。その事実は切なく寂しくもあり、同時に希望でもある。私を少しだけ楽にする。

で、それは、私が愛してやまない三作目『YOGA』にある「僕たちはまだ旅の途中」という言葉につながってゆくのです。私は、私たちは、まだ旅の途中。どこに行くのか分からないけど。

今回の上映、このタイミングで見られて良かったなと思います。企画した人が「救われた」とか言うのは世話ないなって感じだけど。
見てくれた人がそれぞれどんな感想を抱いたのかは分かりません。分からないけど「見て良かった!」と思う夜になっていたらいいと心から思います。私は、なんか、嬉しかったので。


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