無題22

最近見た古いAVもろもろ

少し前にAV配信サイトのSOKMILでVHS時代の名作セールというのがやっていた。そのうちと思いつつ腰が上がらなかったものを見る機会になって、よかった。印象的だったものをいくつか、覚え書きです。

●ラヴァーズ・レイプ (インジャン古河監督)
与えた宝物を奪うお話。いったん与えた宝物を奪い、嘆き悲しむ様子を眺める話。すごくエゲツない。さすがの編集で引き込まれたけど、鑑賞後の気分は最悪。でも何か不思議な気分になったのは、その宝物は、最初から空っぽの箱だということ。空っぽの宝箱を与えるフリをしたり、奪ったフリをする話にすぎない。もともと与えてないから奪うも何もないんだけど、単純な構造だけでもない気がして、不思議な気持ちになった。まあ、余計にタチが悪いといえば、それまで。
子どもの頃、友達とグルになって妹を騙したことを思い出してしまった。メールなんてない時代、架空の女の子とウチの妹を文通させ、妹が一生懸命書いた手紙を裏で友達と読んでゲラゲラ笑うという酷いイタズラをしたことがある。全然思い出したくなかった。もう、本当にいたたまれない。

●セックスフレンズ 釈八恵(平野勝之監督)
『ラヴァーズ~』と同じくドッキリ仕掛けモノだけど、こっちは「何も悪いことしてない人が、ただただ酷い目に遭う」のとは違い、仕掛け側も結果的に因果応報なオチが発生していて楽しめた。奇跡を呼んでいるなあと思う。
女性目線で見てしまい、人が好い釈さんが可哀想な気もしてしまったけど、世の殿方は「ザマミロ」なんだろうか。私は男心がよくわからんです。「すぐヤらせる女、万歳」かと思ってた。でも男女逆にして考えてみると、やっぱり結構ザマミロかもしれない。
ミステリータッチで明かされていく描き方も面白く、私も途中まで騙された。やはり平野作品はスゴイなと思ってしまったです。

●エリートモデルズ2 (バクシーシ山下監督)
●SEXとオタク(カンパニー松尾監督)
山下監督の『18歳 夢に暮らす』の、モデルプロダクション経営の町田さんが有坂さんという名前になって登場していた。で、『エリート~』の素人男優さんが『SEXと~』にも登場。予備知識なく見たので、連ドラを見るようでビックリした。他にも、特に山下監督にはそういうのがチョコチョコあって面白い。同じ人物が別の作品で見られる大河ドラマ。名前や職業が変わってたり、言うことに変化が見られたりすると、その間にその人に何があったのか、いつも想像して見てしまう。内輪っぽいけど変に内輪っぽくならないのは、山下監督の独特な感じゆえなのか。COOL。

●私を女優にして下さい 片親スペシャル(カンパニー松尾監督)
●私を女優にして下さい 広島・名古屋・箱根 巨乳旅立ち編(カンパニー松尾監督)
どっちも良かった。一人ずつで見ると「なんか適当だな~」と思うのもあるけど、総じて見るとやっぱ良い。「片親スペシャル」の自殺13回女さんは今どうしているのか。とても気になる。ラストのテロップもハッとなる。「旅立ち編」は『私を女優に~』シリーズ最終巻で、めくるめく走馬灯の総集編つき。毎回楽しみにしていたファンの人はさぞや衝撃のお知らせだったに違いない。リアルタイムで自分と重ね合わせていた人はたくさんいたんだろうなと思う。モニターの前で泣いてる男子たちの姿を想像してしまい、全作を見ていない私まで追体験。あー、そういうことなんだなぁと思った。

あ、『SEXと恋愛』が漏れてました。しまった。これは書いておきたかったな。「名作セール」は、この倍くらいの数、これ以外の監督作とかもいろいろ見ました。またいつか。

最近は本も面白いのを読んで、その話も書こうと思ってたけど、力尽きたので今日はおしまいです、はい。明日も良い日になりますように。


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