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雑記

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#本

日々のこと 211218

「ことばと国家」という本を読んでいる。 先日行った大友良英さんの音楽トークイベントで「音楽と言語は似ている。この本は置き換えて読める。僕のバイブル」と紹介されたものだ。 いま私は韓国語を勉強しており「外国語を勉強するって、日本語を見つめることだな~」と常々思っていたところ。すぐ買って読み始めた。ラインを引きたい箇所だらけの本である。 大友さんの話は面白かった。他にもいろいろ興味深い話が軽妙に語られてたので、記憶力最低につき不正確ながら、少しだけ。 大友さんいわく、日本人は全

本屋の話

本屋の棚を眺めていて、たまに息苦しくなる。 「私を見て!」「私、私!」と四方八方から自己主張が聞こえてくるようで、しんどい。 CD屋とか洋服屋で平気なのは、ひと手間かけないとそれが使えないからだと思う。CDは機械を通さないと音が聞こえず、服はその場で着替えられない。普通、商品はパッケージされているのだ。本はそのまま手に取れて読めてしまう。素通りに罪悪感を感じる。 だって、どんだけあるんだ新刊。毎月こんなにたくさんの新しい本が発売されることに驚く。どれも美しい装丁で、時間をか

日々のこと0625 『転校生』と手紙の話

昔テレビで見たきりだった大林宣彦監督の『転校生』を、映画館に見に行った。二度と会えない大事な人との別れと喪失のお話だった。 この原作、持っていたはず。帰宅して探した。児童小説「おれがあいつであいつがおれで」を久しぶりに引っ張り出した。思いのほか映画は原作に忠実で、読み耽ってしまった。 この本とその作家・山中恒を教えてくれたのは、小学校の時の担任のA先生。大学を出たばかり、ホヤホヤの男性教師で、当時まだ22~23歳だったんだろう。小3・小4と受け持ってもらった。 学校生活を振