天才になれなかった私たちはどう生きるか?『左ききのエレン』に学ぶ「なにか」になるための武器

はじめまして、みやおです。ビジネスや創作に役立つマンガを紹介しています。

冒頭のセリフはジャンプ+で連載中のマンガ『左ききのエレン』の1コマです。『左ききのエレン』は、天才的なアーティスト「エレン」と天才に憧れるも才能に恵まれなかった「光一」の二人が出会い、お互いに影響を与えていく、というストーリーです。

凡人が天才に影響を受ける、というのはよくある話だと思うのですが、凡人の光一も天才のエレンに影響を与えていく、というところがとても面白いなと思います。

そして、このマンガは光一のような「天才になれなかった全ての人へ」向けられたストーリーであり、才能に恵まれなかった私たち凡人が、その現実に直面した時、それでも前に進むためにはどうすればよいか、を指し示してくれます。天才になれなくても「なにか」になろうとする光一達から学ぶべきことを中心に紹介していきたいと思います。

才能「しか」ないエレン

主人公のエレンは高校の頃から「横浜のバスキア」と呼ばれるほど、圧倒的な才能を持ったアーティストです。一方、才能と引き換えにしたかのように、普通の人が当たり前にできることが苦手でそれがコンプレックスにもなっています。

また、過去のとある出来事から、創作活動に対してトラウマがあり、その才能を発揮することができないのですが、「なにか」になろうとする光一にイラつきながらも影響を受けて創作に対する意欲を取り戻していきます。

「なにか」になろうとする光一



そんなエレンと対照的なのが、もう一人の主人公ともいえる光一です。光一は高校のころからデザイナーに憧れ、ひたむきに努力をするも、決して天才にはなれない凡人です。それでも、「なにか」になろうと、あがき、もがき、苦悩するところに共感を覚える人も多いのではないでしょうか?

天才になれなかった人間が持ち得る唯一の武器

私たち天才になれなかった凡人が、それでも何かになろうとする時、対抗できる武器とは何か?光一が高校時代に通っていた美術の指導を行うアトリエ「馬車道美術学院」の学長である海堂がのセリフを紹介します。

考え、悩み、学ぶ。そうすることで、過去の自分を上書きしていって、平凡な人生に抗う。それを実践した光一は凡人でありながら、天才であるエレンを突き動かすこととなります。

ビジネスパーソンが「なにか」になるために

最後に、私たち普通のビジネスパーソンが「なにか」になるために、どのようなキャリアを積んでゆけばよいか、有名な『キャリアのVSOP』という理論を紹介したいと思います。

これは20代、30代、40代、50代と年代別にどのようなキャリアを積んでいくのが良いかというものです。

20代:バラエティ(V)様々な仕事を通して自分の適正を見つけていく

30代:スペシャリティ(S)専門性を高めてスキルを磨いていく

40代:オリジナリティ(O)他の人にない、「自分らしさ」を発揮していく

50代:パーソナリティ(P)あの人と仕事をしたいという「人間的な魅力」を身に着ける、というものです。

社会人時代となった光一が勤務する広告代理店「目黒広告社」に所属する人たちがまさに、このVSOPにあてはまるなと感じながら読んでいました。

20代(V)の光一は様々な仕事に取組みひたむきに努力を続けています。

30代(S)から40代(O)に差し掛かる目黒広告社のエース3人はそれぞれ自分のスタイルを持っています。

特に、光一が憧れるアートディレクターの神谷はプロとして心構えを教えてくれます。

50代(P)を過ぎたクリエイティブディレクターの沢村はトラブルも円満に収める人間的な魅力に溢れています。

私たち凡人は仕事を通じてなにかになろうとしますが、『左ききのエレン』はそんな私たちにとって、お手本となるマンガです。

興味がある方はぜひ読んでみて下さい!





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