031.好きは語るのも聞くのも楽しい
好きなひとの好きを聞くのは楽しい。
伏せた眼差しで語る好きなものたち。
なぜ好きになったか…そんなエピソードが聞けたらさ。
もう、こうぐっとくる。
そのひとの語っている表情とか熱量に魅了される。
話終わってから、はっと「話しすぎた」みたいな顔を含めて目が離せなくなる。
好きをシェアする意図があるかどうかは分からないけど
好きを話してくれる時には「好きなもののことを知ってもらえたら嬉しい」という気持ちが感じられると、さらに嬉しい。
あなたの世界を見せてくれたことで、好きを共有できた様で嬉しいのです。
「好きな音楽ってなあに?」
「んー、スピッツと菊地成孔」
スピッツと菊地成孔が心の中で同居する男なんてさ、惚れるよね。
考えつくそのひとのイメージがさ、想像を超えたところにあった時。
それはわたしの心に響く。
「好きな音楽ってなあに?」
「矢野顕子とTMネットワーク」
「そのチョイスだったらYMOもだね」とそのひとは笑う。
そんな過去の記憶の話。(いま好きなものは、またちょっと違うからね)
***
好きなひとの好きな話を聞きたがるわりには、自分の好きなものに関しては、おいそれと口にしたくないのはなんでだろうね。
思いの宝箱システム。心の中の宝箱に、そーっとそーっとしまってあるの。
ふいに開けては、取り出して(思い出して)また仕舞う。
話すと薄まっちゃいそうで、怖いから。
***
心がしおしおになりそうなときは、好きなものリストを書こう。
晴れた日/公園でのむビール/みんなで食べるご飯/出来たてモスバーガー
まだみていない映画/吉本ばななさんの新刊/好きなだけ本を読む
コーヒー飲んでぼんやりする/好きなことを書いてのんびりすごす
生ハムと赤ワイン/バインミーと白ワイン/よなよなエールと成城石井
それもそうなんだけど、なんかまだ足りない。
わたしは
行きたい場所に行きたい時に行きたい。
上野公園のスタバから景色を眺めたい。
東京都現代美術館に行きたい。(行く予定の展示が延期になっている)
あのカフェでサンドイッチ食べたい。
会いたいひとに会いたい。雑談して笑いあいたい。
ライブに行きたい。できれば野外で、声が空に溶けていくような空間で踊りたい。
デートしたい。ぎりぎり3月に記念日ランチしたのが最後だ。驚
ちょっとおしゃれして、電車に乗ってご飯食べて手を繋いで、本屋さん行くの。
この目で。この心で。感じたいの。
あたりまえのように夏休みどうする?って旅行の計画をたてた日が懐かしい。
自分にとっての快・不快が明確になってきたいま。
おうちにいられることの喜びを味わったし、この生活に近づけられる働き方がしたいなって思っている。
もっかの楽しみは好きなひとの生誕祭を、好きなお店のテイクアウトメニューでお祝いすること。
くうう、楽しみ。生まれてきてくれてありがとう、おめでとう。
一番最初におめでとうって言えるのは、やっぱり何度でも嬉しい。
この目で。この心で。書く創造を楽しめる日々が嬉しい。
ねえ?わたしの好きってなあに?noteで書いていくから。
ねえ?あなたの好きってなあに?noteで聞かせて?読みにいくから。
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