【エッセイ】贈り物って難しい

新型コロナのせいで、今年の甲子園は中止となりました。その為、プロ野球チーム 阪神タイガースが、全国の高校野球部員5万人に、甲子園の土の入ったキーホルダーを贈ったのだが、そのキーホルダーがインターネット上のフリーマーケットで大量に出品されているらしい。これに対し、元プロ野球選手の某氏は、「何か寂しいなぁ・・・」とツイッターで呟き、また別の元プロ野球選手の某氏は「実家と自宅両方に置くほど、価値のある物」と嘆いているそう。まぁ、阪神タイガースさんも、甲子園の土を贈った5万人全員が喜んで受け取ってくれる訳ではない、と想定していたとは思いますけどね。

人に贈り物をするって難しいですよね。食べ物など消えてしまう物ならまだ良いのですが、特に、形の残ってしまう物って難しい。「あなたこれ好きでしょ?素敵でしょ?欲しいでしょ?」という気持ちでする贈り物は、ほぼ脅迫(笑)。できる事ならば、受け取り側と「予算〇〇円なんだけど、何が欲しい?」と一緒に選びたいし、聞きたい(笑)。はい、サプライズ感ゼロです。でも、「これ要らない」「これ持ってる」と言われた時の、ショックや惨めさを想像すると、、、ゾッとします。何なら、それを通り越して、「じゃあ、お前が選べや。自分で買えや。」という理不尽な怒りに変わるかもしれません。それ程、贈り物というのは恐ろしく、危険な物なのです(笑)。

もちろん、予算を伝えて「えっ、安くなぁ~い?」とか、「入手困難なんだけどぉ~、〇〇産の〇〇が良いなぁ~」などと言われたくはありません。縁切ります(笑)。

結局、行きつく所は、贈り物の強要・・・。


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