版分解と製版

版画を作るのに決定的に重要なのが版分解で、先週はそれに頭を悩ませていました。

同じ効果を得るのでも版分解の仕方は何通りもあるし、また浮世絵の摺りは透明な水性の重ねを活かすということもあり、PCのモニターを眺めながらあーでもない、こーでもない、と和紙に摺られた絵の具を想像しながら版分解をしていました。

例えとしてひとつ図にするとこんな感じです。
ABが完成図形として、)で括られているのが版として見てください。
同じトーンを作るのでもAの方法だと三版重ねますが、Bの方法では二版で済みます。今回の企画は手摺りで何十枚も摺るので、出来れば摺師さんに負担少なく、それでいて版の効果を最大限に活かしたいと思いながら合理的な版組を目指しています。

また上記はモノクロのトーンだけですが、透明絵の具ですので版の重ねで色の混色も利用します。(透明絵の具の混色はPC上では再現出来ないので擬似的に想像しながらやっています)

そんな訳で色々迷いながらですが、版組を決める事ができました。
この版組で無事摺れるかどきどきしていますが、とりあえず製版に移ります。

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浮世絵製作/版元&彫り担当/WEB空間の画像作品を浮世絵由来の木版画(新版画)にする事を夢想してます。

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