それではおあとがよろしくて

雨音と風の音で一度、緊急速報のアラームで二度、起こされた。警報が出た位置が自分の住んでいるところから離れているのを確認してから、いつも起きる時間までうとうととする。
九州は深刻な被害が出ている。Yahoo基金がいち早く募金を立ち上げていたので、すぐに申し込む。

むやみに気持ちが悪い。胸と喉のあいだに、気持ち悪い、の塊がつっかえている。心因が二割、PMSが三割、低気圧が五割という感じがする。万全じゃないなあ、と思う。

こういうときは、ぜんぜん関係ないことを考えたほうがいい。

漢字の話をしよう。わたしは漢検二級の勉強をしているのだけど、いくつかの出題範囲の中に、「漢字の部首を答える」問題がある。わたしはこれが問題のなかでいちばん苦手なので、くりかえし解いている。

とにかく、ひっかけがたくさんあるのだ。須の部首は頁(おおがい)だけど、煩は火(ひへん)だとか。衰の部首はなべぶたじゃなくて衣(ころも)だとか。美の部首は大(だい)じゃなくて羊(ひつじ)だとか。ほんとうか!?とテキストに向かって詰め寄った回数は数知れず。

ちなみにいちばんおもしろかったのは、五の部首が二(に)だということです。意味わからんすぎる。好きすぎる。

こんなことを思い出しながら電車に揺られていたら、気持ち悪さが薄まってきた。ゲンキンなもんだ、と思う。これも年の功や、とむちゃくちゃな理論で、自分にだけえばる。無駄に関西弁で。


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