介護施設で鬼速PDCA
少し前に流行ったこの本。
P:PLAN(計画)
D:DO(実行)
C:CHECK(検証)
A:ACTION(調整)
の4ステップからなるPDCAサイクルを本質的に理解するにはおそらく一番いい本のうちの一つかもしれません。
特にビジネスパーソンには人気で、僕の周りでも持っている人はたくさんいたし、僕も買って読んで、読書会にも参加したりしていました。
*
介護と”PDCA”〜比類なき断絶〜
「介護」という言葉と”PDCA”という言葉。
誤解を恐れず言うならば、少々不自然なようにも思えます。
”介護だって仕事だろ!PDCAはあるだろ!”って声も聞こえてきますが、、、
介護業界の皆さん・・
でも・・・
”PDCA”ってやってますか?
回してますか?
どうしてもやはり、ビジネスの世界だと「介護」は気後れしがち。
”PDCA”=〇〇〇〇?
先日、うちのデイサービスでこんな写真を撮ってきました。
何の変哲も無い写真ですが、これぞまさに”PDCA”の結果です。
右上、ペーパーホルダーはもともと設置していたものです。
右下の置き型のペーパーホルダーは後から設置したものです。
なぜ二つ置いているのか。
ペーパーを入れ替えるのも二倍の工数かかるし、掃除も大変です(うがいとかすると水しぶきが飛ぶので)。
しかし、これにはとある事情がありました。
右上のペーパーホルダー、高さ120センチの場所に設置してあります。
低身長のおばあちゃんでも普通に届く距離です。
それでも肩の痛みや取りづらさがありました。
これまではスタッフが代わりにペーパーを取って差し上げていました。まあ特に大きな工数ではありません。
でもこれを続けることで、
・利用者さんの自立支援の機会を奪ってしまう
・動作がスムーズではないことで利用の満足度にも変化が起きる
そして、
・スタッフのストレスが少しずつ蓄積される
などの弊害があります。
声かけなどの工夫をしていましたが、たどり着いたのが「ペーパーホルダーを二つ設置すること」でした。
うちのデイサービスにとっての”PDCA”は「おじいちゃんおばあちゃんのための”ペーパーホルダー”」なのかもしれません。
近くにある”愛情”を込めたもの
”PDCA”の言葉の上澄みだけを見ると、何だか小難しいようですが、
要するに「愛情」なのです。
困っている人、困っていること、目に留まることの中で「これをどうにかしたい!」という単純なエネルギーを愛情に転換しているのです。
それが高尚なものでも、社会に大きな影響を及ぼすものでなくてもいいんです。
これを何とかしたい!
たった一つのペーパーホルダーですが、込められた愛情がまさに”PDCA”の行き着く先のように思えました。
*
<終わり>
Twitterやってます!
YouTubeチャンネルやってます!
シニア向けスマホのサポートやってます!
チームのあれこれはこちらのアーカイブから!
スマホ教室のノウハウ・日常を全て公開しています!
カバン君のアーカイブがこちらから!
シニアの方々が、主体的に・楽しく生活し続けられるよう、頑張ります!少しでもご協力頂けると幸いです。