今日の”お母さん”は、お客さんに元気を注入!!
以前書いた、辰巳の"お母さん"について、また書きます。
大物演歌歌手のマネージャー、
専業主婦、
保護司、
そして、カフェ。
様々な経験をされてきたお母さん。
今までの経験に通づる共通項ってなんなんだろうか?
この日、それをほんの少し垣間見た気がしました。
ここは保健室か?診察室か?実家か?
この日も、仕事の合間にカフェへ。
『お!おか、、いらっしゃーい!』
(あ、今"おかえり"って言いかけた!笑。少し嬉しい気持ち。)
そういうと、お冷を持って来てくれました。
サボっている感じも嫌なので、パソコンで作業をし始めた僕。
20分、何も頼まず、パソコンとフロア中央に目をやっていました。
『大丈夫よ!ほら!元気だして!今日はね、娘さんに美味しいおかずを作ってあげなさい!』
これが理由。
フロア中央のテーブルにはご高齢の女性が1人。
浮かない顔で座っていました。
しばらくお店に滞在されていたんでしょう。
お母さんと話し込まれている様子でした。
「頑張ってください!」
とりあえず僕も応援。w
「ほら!三宅くんも頑張ってって言ってくれてるよ!」
と女性の背中をポンポンっと叩きました。
リアルと専門職の狭間
「お母さん、何があったんですか?」
興味があったので、聞いてみました。
どうやら、昨日の夜、娘さんを泣かせてしまったそうです。
女性の方は、自分の身体や精神状態が落ち着かないことから、
”私なんて、早く死んだほうがいい”
と娘さんに当たってしまいました。
それを聞いた娘さんが”なんでそんなこというの?”と泣き出したそうです。
この事例、介護や福祉で仕事をしている方だと、よく聞いたことのある話だと思います。
ただ、今日僕の目に違って見えたのは、
ご本人と第三者の会話を見ているという点でした。
施設職員やヘルパーさんからの目線では、わからないことです。
”普段、こんな風に話してるんだ”
”こんな表情で、こんな声で話してるんだ”
現場で経験するよりも、たくさんの情報が入ってくる気がします。
「ありがとうね。話を聞いてくれて。」
シンプルだけど、幸せで満たしてくれる言葉でした。
少しばかり表情が晴れた様子で、cafelalalaを後にされました。
「いい場所ですね!」
これまでcafelalalaにお邪魔して、初めてお母さんと2人っきりの時間になりました。
「みんなね、来るのよ〜」
「みんなお母さんが話を聞いてくれるから、求めてるんですよ。」
「そう。みんなね、悩んだり、困ったりするときてくれるの。」
「私にできることがあればね。話を聞いたり、今みたいに”はい!頑張れ!”ってことは言ってあげられるからね。」
「お母さんも元気でいられるし、いいですよね。」
「みんなね。家族とか旦那さんが”行ってきな”って行ってくれるんだって。」
「それにしても、心(精神状態)が落ちちゃうって、大変よね。」
「僕も現場にいると、そういった方もたくさんいらっしゃいますけど、あのお母さんほど元気だと、介護保険にも引っ掛からないですよね。」
「そう!ほんとよ!」
「ちょっと、もうちょっとね」
「ほんのちょっとの手助けというか、でいいのよね。」
「今、なんかそういうのがなくなってるんでしょ?」
「そうなんです。」
「要支援の方が、まあ、早い話が、介護保険のサービスを使えなくなってきてて、”総合事業”とかっていうサービスになってきてるんですよ。でも、サービスの提供者にも限界があるんので、”あぶれちゃってる”利用者さんというか、おじいちゃん・おばあちゃんがたくさんいるんですよね。」
「なんか、私も詳しいことは知らないけど、耳には入るよ。」
「でも、そういう意味でいうと、ここの場所は、”後少し”のことをされているように見えるなあ。」
「笑。できていればいいんだけどね。」
「ボランティアさんとかここに募集してないんですか?」
「そうねえ。私は現役時代に自分でやってきたのに、そういうのに疎くなってきたねw」
お母さんのためにできることは?
カランカラーン
作業服のお客さん数名が来店され、
お母さんとの”幸せな時間”はここで終了となった。
カウンター越しに、コーヒーやカプチーノを作る、真剣な眼差しのお母さん。
その姿は、想いと現実の狭間で、楽しみながらも葛藤している姿を映し出しているように見えました。
僕は、お母さんのために、何かやりたい。
自分には、何ができるのだろうか?
いつものようにお会計を済ますと、
お母さんはお店の外まで見送ってくれた。
”また帰ってきたい”
階段の上から見送るお母さんの柔らかな表情を視界から消しながら、
ワクワクした気持ちになってきた。
今日はここまで!!
お母さんと何ができるか!?
期待していてください!
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