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#50 調理場カルテから始めるシミュレーション

公共施設マネジメントを進めるんだ!というのが、私のライフワークみたいになっていた状況で、教育委員会学校教育部に異動となった私。保健体育課が所管で、保健室の管理や児童生徒の健康に関すること、体育授業や部活動の管理、そして学校給食の管理などが担当する業務ということになりました。6年前のことです。
その時には、12,000食の大規模給食調理場の建設が始まっていて、その調理業務を民間委託にするのがミッションということでした。倉敷市では当時、「学校給食は直営で運営する」というのが方針だったのですね。調理業務の民間委託というのは、全国で事例も多く、行政が直接運営するよりも民間のノウハウの実績も積み上がっていたので、それは反対する団体とかもありましたが、そんなに難しい話ではない、と思っておりました。

倉敷中央学校給食調理場が稼働した時の市広報紙から

私の目標設定

そして、当然、市全体の調理場状況をまず把握する必要があると考えていて、老朽化が進んでいた60以上ある自校方式調理場の現場を見て回ることから始めたところ。。。衝撃!!狭い、古い、使いにくい。。。まあ、一見して酷い状況であることに驚いたのです。私としては、これだけの調理場を一個一個やっていたのでは間に合わないし、「集約化することで建替えのスピードアップと全体としての建替え費用の圧縮を図る」というのが、その時点で解決すべき課題であると目標を定めたのです

昭和の仕様で衛生管理が難しいボロボロの厨房機器を抱えた調理場

再編に向けた最初の一歩

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