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「第2回三宅村ミニ島ぐらし体験事業」(R5.12/16~12/17)を実施しました

皆さん、こんにちは!
三宅村地域おこし協力隊の沖山です。
私は令和5年10月から三宅村の移住・定住分野での地域おこし協力隊として活動しています。
島に来てまだ2か月、前任の山内さんから引き継いで間もないですが、鋭意努力中です!

このnoteでは、三宅島の魅力や実施した事業の報告等を載せていきます。三宅島を好きな方、移住希望の方と繋がれるプラットフォームにしていきたいと思っています。
三宅村地域おこし協力隊はX(旧:Twitter)InstagramFacebookもやっているのでご興味ある方はそちらも見ていただけると嬉しいです。



今回は移住・定住分野の活動の一つである「ミニ島ぐらし体験事業」を実施したので、その活動報告をします。
島ぐらし体験事業、ミニ島ぐらし体験事業は年1~2回に実施するので、三宅島への移住に興味があればぜひ参加を検討してみてください。



島ぐらし体験事業とは?

「島ぐらし体験事業」とは、平成27年から全国でも先駆けて三宅島が実施している移住体験事業です。年1~2回実施しており、島内を最大6泊できる移住体験のプログラムになっています。1週間のうちに各事業所(職場)を回って仕事の様子を見学・体験したり、商店を巡り物価を調べたり、移住者の方々と交流したり…島ぐらしの楽しさ、大変さを疑似的に経験してもらいます。移住後のミスマッチを防ぐことが大きな目的の1つです。すでに第18回まで実施しており、来年の2月に第19回を実施予定です。
ちなみに、過去18回で66人参加し、22人が移住しています(大体3人に1人が移住!)。

「ミニ島ぐらし体験事業」は、よりお手軽に参加できる週末版です。金曜の夜に船に乗り込み、土日を島で過ごす移住体験プログラムです。土日なので事業所見学等はできないですが、商店や飲食店、公共施設等の生活関連施設を回り簡易的に島暮らしを体験するというものです。
ミニ島ぐらし体験事業は開始したばかりで第1回を令和5年8月に実施しており、今回は2回目でした。



ミニ島ぐらし体験事業の流れ

今回のミニ島ぐらし体験事業の実施内容に併せて、ミニ島ぐらし体験事業の流れについても説明します。毎回同じ内容とは限らないですが、大枠は変わらないので参加希望の方が想像しやすいように時間等を詳細に書いていきます。

1日目 12/16(土)

12/15(金) 22:30~ 竹芝桟橋を出発
島ぐらし体験事業は現地(三宅島)集合・解散になります。
宿泊代等は三宅村側で負担しますが、島への往復代、島内にいる間の食事代等は参加者に負担してもらいます。移住を真剣に考えてくださっている方に、往復費用や島の物価等の実際を体験してもらいたいという思惑があります。
往復のチケットの購入を忘れると体験に参加できなくなってしまうので、参加者の方には事前購入を勧めています(もちろん当日窓口での購入もできます)。
予約の仕方や購入後の手続き等は下記の東海汽船HPを参考にしてください。
予約方法 URL:https://www.tokaikisen.co.jp/boarding/reservation_flow/

参加者は前日、12/15(金)22:30 東京都港区の竹芝桟橋発の東海汽船の船に乗り、当日の朝5:00頃に三宅島の港に着きます。約6時間半の旅路です。
船旅が慣れている方はよく眠れますが、ほぼ初めての方だと揺れなどで大変だと思います。竹芝桟橋近くのコンビニ等には酔い止めが売っているので、乗り物酔いしやすいという方には必須です。

ちなみに…
今回は8名参加予定だったのですが、荒天のために出発の船が出るか怪しい事があったり、最終日である17日(日)に船が欠航する可能性があるという事を事前に伝えたところ参加者が3名まで減りました…。
これも離島の大変さですね…。



12/16(土) 5:00~ 三宅島着
三宅島は港が3つ(伊ヶ谷港、錆ヶ浜港、三池港)あり、風向きによって着く港が変わります。
我々は早朝3~4時には起きて、本日の船がどこの港に着くかを調べ、参加者の方々を役場の車で迎えに行きます。

3時起きによる眠気負けと髭剃り忘れ顔(左:役場の尾川さん 右:協力隊沖山)

冬の西風を浴びながら皆様と合流。無事に到着してよかったです。
合流後は車で宿泊予定の宿まで向かい、到着後に一旦解散し少し休んでいただきます。
到着日の朝食についてですが、早朝に三宅島の商店はやっていないので必要な方は竹芝桟橋のコンビニ等で用意してくださいと事前に伝えています。



12/16(土) 10:00~11:00 役場にてオリエンテーション
参加者と我々のそれぞれから自己紹介を行い、三宅島に興味を持ったきっかけ等を話し合いました。また、三宅島についての簡単な説明と移住生活のリアルについて紹介。

オリエンテーションの様子



12/16(土) 11:30~16:00 島内1周案内
移住のためには島の魅力に気付いてもらう事と、島で暮らしていけるかどうかを考えてもらう事が大切だと思います。
そこで今回は島内を右回りに観光地や生活関連施設を見学して回る予定でした。

島内1周図

しかし、1日目はあいにくの雨…。
そのため、できる限り車内で見える場所や、雨が止んでいるタイミングで観光地や施設等を見て回りました。

吹き荒れる風と小雨の中での新鼻新山
三宅食堂での昼食

1日目は錆が浜港の「ここぽーと」という施設の2階に今年の夏にオープンした三宅食堂で昼食をいただきました。魚介系のスープがおいしいラーメンです。三宅島に来た際はぜひ食べていただきたいですね。


食事後は、同施設内にある三宅島観光協会にて2日目に予定していた観光協会の谷井局長による三宅島の紹介を実施。

観光協会 谷井局長による三宅島の観光資源等の紹介


島1周後に、この日は終了しました。



2日目 12/17(日)

なんと…2日目は船が欠航。参加者が帰れなくなってしまったため、あと半日で終わるところをもう1泊延長となりました。
参加者3名中1名はお仕事の都合があるとのことで、急遽飛行機のチケットを取り解散。残った2名は大学生で、地学を学んでいるとのことで、昨日雨で巡れなかったところに合わせて三宅島の地層が見えるところなどを見学することにしました。


10:00~ 三宅高校
まずは、もともと予定していたテニスサークルの見学。
三宅島はスポーツが盛んで、野球、バレー、卓球…等様々なサークルがあります。いずれも、子どもから大人まで所属していて、誰でもウェルカム!といった雰囲気です。
私自身学生時代にテニスをやっていたので、島に来てすぐテニスサークルに入れていただきました。職場や年代を超えて様々な方と仲良くなれるので、三宅島に移住されたら何かしらのサークルに入るのをお勧めします!
ちなみに文科系サークル(合唱、茶道、太鼓…等)もあります。

三宅島テニス連盟の方々との交流の様子
三宅高校職員による校内農業施設の案内

テニスはほとんど都立三宅高校のコートを借りて実施しています。サークルの中には高校関係者の方もいたので、サークル見学後に三宅高校の農業施設を見学させていただきました。
三宅高校は普通科と併合科(家政科、農業科)があり、農業科では高校内で様々な野菜や果物を育てています。高校の奥に広大な敷地があり、私も初めて見学しましたが、高校としてはとてつもない規模だと感じました。
ちなみに全校生徒は20名ほどで、先生のほうが多いようです。

三宅高校が火口(八重間マール)の中にあると知り感動する学生さん

都立三宅高校は全国でも珍しい火口の中にある高校なのです。
地質学等が少しでも好きな方だととても心が惹かれるのではないでしょうか。気になった方はぜひ三宅島へ!


11:30~ マルアサカフェ
昼食は11月にオープンしたばかりのマルアサカフェさんでいただきました。なんと島内でハンバーガーをいただけるカフェです。僕はハンバーガーが食べたくなったらここにきています。

マルアサカフェで島民と交流しながら食事


12:30~15:00 島内1周見学(昨日巡れなかったところへ)

ひょうたん山の見学


持ってきた定規で地層を測量する二人

島内を見学しつつ、地層が見れそうなスポットを見学。
大学生の二人が新鮮な様子で喜んでくれるので、島民としてはとても嬉しかったです。地質学という面から島の新たな魅力に気付かせてもらえました。



幻の3日目… 12/18(月)

10:00~ 宿のチェックアウト
3日目は無事、船が就航となりました。
13:30に三宅島入港なので、宿をチェックアウト後に島を半周し、回り切れなかった観光地を巡りつつ、平日なので商店等も少し見て回りました。

橘丸に乗って解散

13:00~ 乗船手続き・出航
この日の出発港である三池港まで行き、見送り。
短い時間でしたが、参加者に三宅島の魅力が伝わっていればよかったと思います。
最後まで参加してくれた二人はまだ大学2年生とのことだったので、就職、ましてや移住はまだ先です。しかし、今後の三宅島の発展に少しでも寄与するような繋がりが作れたのではないかと思います。

…ぜひまた三宅島に来てくださいね。



ミニ島ぐらし体験事業を終えて

今回のミニ島ぐらし体験事業では、3名の方が参加してくれました。
12月の開催なので、今回のように風が強く船が欠航になったり、南国気候のイメージから外れた寒さがあったりします。しかし、移住という視点で考えると一番大変な時期に来てほしいという思いがあり敢えて冬の時期の実施しています。今回の参加者にもその意図が伝わっていただけたようで、事後のアンケートでは、12月の開催について、

「観光客が少ない時期の方がじっくり島を楽しめた。」

「ローシーズンと比較的厳しい環境の中で、より島の文化を味わうことができ、良かったです。」

とお答えいただけました。
一番大変な時期を味わって、それでも島での暮らしが楽しそうと感じられれば、あとはきっとなんとかなるはずです。
しかし、移住の決断はそう簡単ではないと思います。
こういった体験事業や何度かの観光を経て考える方がほとんどです。

なので、もし三宅島への移住に興味ある方はぜひご相談ください!
また、来年の2月に島ぐらし体験事業(下記画像参照)を実施予定です。そちらもご検討ください。では!

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