見出し画像

議論の進め方の入口 (vol 169)

どう反論すればわかってくれるだろう

手に力が入ったり、手のひらに汗をかき始めたりする自分。

人は「自分の聞きたい事だけを聞く」傾向があるそうです。
自分が主張をした時は、ポジティブな反応を期待しています。
相手の反応が「批判」から始まった時、もうその人の話は聞いていません
反論を準備する思考が始まります。相手の話を聴くことはやめています。

自分自身の胸に手を当てて、記憶の中にある議論の応酬を思い浮かべてみると、「人の話を聞いていない自分」に気がつきます。

反論を繰り返し、主張をぶつけ合うだけの議論からは、合意点に到達するのは難しいでしょう。
反りの合わない人との討議であれば尚更ですね😅。
マンジャー達の会議風景を見ていて、議論を噛み合わせ方をもうちょっと考えたらいいのに、と気づくのはオブザーバーの岡目八目です。

会議や議論の目的は、「自分の主張を100%相手に認めさせること」ではありません。会社や組織としてベストとなる行動を決めること。もっとずるい言い方をすれば、自分の意見に誘導すること、だったりするかもしれません。
どちらの場合も、議論の相手方が、自分の話に耳を傾けるように仕向けることがスタートでしょう。説得はその次です。

今の私の拠点、従来の多くの会議は、お互いの意見をぶつけ合うことが中心で、最後はGMが「ではこれでいこう」と「判定」することが多かったようです。
残念ながら、これでは第三のアイデアに至る可能性は低そうです。
このやり方を改め「関係者の多くが納得する建設的なアイデアを創る」ことに腐心していますが、まだまだそうした議論に慣れていないのが実情です。

「反論」の前に相手をポジティブな姿勢で引き込む発言から始めよう
議論開始の進め方スキルを身につけてもらいたいですね。

People want to assert their opinions and hear the reaction.
What you need to know is that people tend to "listen only to what they want to hear."
If we find that we can't hear the answers to questions asked or that the person's story doesn't include what we want to hear, we will lose interest in the story and stop listening.
Just by making each other's claims, the discussion will not proceed and no conclusion will be reached.
So what shall we do?
The first is to answer the other person's question. Then, try to propose your own opinion in the form of a question.
It is a great way to deepen the discussion, that both parties are willing to answer the other's questions, rather than starting with assertions.
人は自分の意見を主張し、反応を聞きたい、と思います。
ここで知っておくべきは、人は「聞きたいことだけを聞く」傾向があること。
自分の質問への答えがない、自分の聞きたい内容がないと分かると、話に興味を失い、聞く耳を持たなくなります。
お互いが自己主張しあうだけでは議論が進まず、結論が出る事はありません。
ではどうすれば良いでしょうか?
まずは相手の質問に答える。その上で自分の意見を質問の形で提案すること。
お互いが主張から始めるのでなく、相手の聞きたいことに答える姿勢を持つことで議論が深まります。

今頃、そんなことを言っているの?と思われた方も多いかもしれません。
「何を今更」の視点ですが、発言の入り口はどうなっているかを観察してみると、結構、否定的な話からの発言が散見されますよ。

加えて、こんな基本ごとも、提案されるまで気づかない人、想像した以上にいることも事実です。私もそうでした😅。
「いいね」から入りたいと意識していますが、気がつけばダメ出し比率が。。。

皆さんの会社ではどうでしょうか?
最後まで読んでいただけて、嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?