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仮説と検証の繰返し(vol 082)

「VUCAの時代」のマネジメント。正解と言えるものは、誰もが判りません。
ではどうするか? もちろん可能な分析は行った上で、乱暴かもしれませんが

ぶっちゃけ、「やってみる」

のでも良いでしょう。

海外の拠点長として、マネジャー達には

「正解は誰にも判らないのだから、
 自分で判断して、良かれと思うことをどんどんやりなさい」
「あなたの判断と、私の判断が100%すれ違うことは稀なのだから」

といった、元気づけが必要でしょう。
自己判断と行動が自信にもつながるからです。

ただし、という条件付きです。

単に、「自分の計画は正しい」と考えて、
やみくもに事を進めるだけでは進歩はありません。

何故「正解にたどり着く」のか、仮説を事前に明確にしておく必要があります。
また、仮説に基づいた行動の結果、どのような結果が発生するかの見通し
持っておかねばなりません。

想定通りの結果が出た時には、
自分の持っていた仮説と行動が正しかった、と判断して、
「正解への道筋」の学習ができた、成功体験を積み上げることができた、
と言えます。
仮説にもとづいた行動、結果の見通しを事前に認識しておいて初めて、
マネジメント力の進歩に繋がります。

一方、

正解に到達しなかった場合はどうでしょうか?
  仮説のどこかに「無理」があった、
  仮説の前提に「漏れ」があった、
  仮説を立てた時と環境が「変化」した。あるいは、
  実現に向けた資源投入が「不足」していたのかもしれません。
こうした「無理」「漏れ」「変化」「不足」を知ることが学びに繋がります。
失敗の原因は、行動の根拠と得られる結果見通しを事前に持っているからこそ、実際の結果との比較、という検証ステップが成立して明らかになるのです。

つまり、「成功体験を積み上げる」「失敗から学ぶ」ためには、

「仮説を立てて検証する」ステップを常に意識するように仕向ける。
その上で、行動の自主性を尊重する。

これがマネジメント力向上のための手綱さばきだと考えています。

Repeating hypothesis and verification

In today's era of VUCA, I feel that the importance of repeating “hypotheses and verification” is increasing in order to improve our management capabilities. [VUCA: Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity]
We have to deal with situations that we have never experienced before, situations where no one knows the right answer. The key to building up knowledge is to formulate our own hypothesis, act on it, and verify the results of your actions to check justification of our management approach.
Setting only a numerical plan and looking at the numerical result values will not give you improving the management ability as an action. "Action ~ Estimating result ~ Comparison of actual vs outlook" is effective.

Do you have a correlated outlook that says, "since I took this action/improvement/measure, these changes should appear in this area”?  Are the results as expected?
Repeating this checking behavior will lead to the growth of your management ability.
仮説と検証の繰返し
VUCAの時代と言われる今日、私たちのマネジメント能力の向上に対して、仮説と検証の繰り返しの重要性が高まっていると感じます。
  【VUCA:Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、
   Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)】
過去に経験した事のない状況、誰にも正解が分からない状況にも対処しなければなりません。こんな時、「自らの仮説を立てて行動し、行動の結果を検証すること」「自分のマネジメント成果の正当性を確認すること」が知見を積み上げることに繋がります。
数値計画だけを設定して、結果の数値を見るだけでは行動としてのマネジメント力は向上しません。「行動~見通し~実績と見通しの比較」が有効です。「この行動/改善/施策を行ったのでこの部分でこういった変化が現れるはずだ」という相関のある見通しを立てていますか?実績は見通し通りになっていますか?この確認行動を繰り返すことが、あなたのマネジメント力の成長につながるはずです。

読んで頂き、ありがとうございます。

目標に対して、今の行動が目標達成に寄与するか、は根拠レスだったり、
数値目標だけがあって、結果に一喜一憂したり、
この繰返しでは「マネジメント力」の振り返りができません。
仮説と見通し、は「ストーリーで語る」と同義だろうと思います。

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