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腰痛専門治療院BACK AGINGをスタートさせます!

昨年スタートさせたRUNNING CLNIC。メディアの運営は初めての経験でしたが、おかげさまで順調にアクセスは伸び、正しい情報をきちんと発信することの意味を感じています。

ただ、当初から想定はしていましたが「怪我」や「痛み」の相談は最終的に直接診るという必要が出てくるのは必然で、そう遠くない未来に「治療院」を構えることは当初からイメージしていました。

そんな中で今回、ご縁があって腰痛専門治療院をスタートすることが決定。バタバタと準備を進めていたのでなかなか発信ができませんでしたが、少し落ち着いたのでnoteにまとめていこうと思います。


多くのランナーも腰痛に悩んでいる?!

RUNNING CLINICは怪我の記事に関するメディアです。正しい情報を詳しく、そしてわかりやすくという想いのもと、書き続けてきました。noteでは自分の人生の棚卸しとして競技経験をずっと綴ってきていましたが、RUNNING CLINICはトレーナー&治療家として学び経験してきたことの棚卸しのようなもの。一つ一つの記事は書くのに時間も労力もかかりますが、そこだけはブラさずに書いていきたいなと思っていました。

そんな中で、時間がたってもアクセス数が極端に減ることがなく、その中で常に読まれつづけてきたのがこの記事。

僕も練習中にギックリ腰を起こした経験がありますが、ずっと同じ姿勢を保って走るランナーにとって腰痛は決して無縁じゃありません。ただ、ここまでアクセスが伸びるのは当初の予想以上で、改めて腰痛のニーズを感じていました。

記事内でも書きましたが、ランニングにおける腰の役割はとても重要なので、腰痛の自覚がなくてもしっかりコンディショニングをした方がいい場所です。加えて現代人の生活は腰に負担がかかりやすくなっています。腰の状態が良くなればランニングも普段の生活ももっと楽になるだろうなぁという想いはずっと抱いていました。

なぜ腰痛専門治療院なのか?

腰痛は「国民病」と言われるほど多くの方が悩んでいる症状です。程度の差はあれ、腰痛と無縁の人生を過ごす方は少数派でしょう。僕にとっての腰痛と言えば、自分が経験したこと以上に、治療者側としてのエピソードの方が強く思い出されます。それは、柔道整復師になったばかりの頃にトレーナーとして関わったインターハイでの「苦い」出来事でした。

詳しくはリンク先のnoteをご覧ください。当時は駆け出しの柔道整復師でしたが、10年以上の競技経験と体育系の大学を卒業したことを評価してもらい、高校生の全国大会おであるインターハイにトレーナーとして関わることになりました。

そこで出会ったのが一人のハードル選手です。その子にとっては大切な全国の初舞台でしたが地区予選の結果を見れば十分上位を狙える力を持っていて、本人も出ることが目的ではなく勝つためにインターハイにきていたのは表情からも、言葉からも伝わってきました。ただ直前の練習で腰に痛みが出たようで、それが一抹の不安だったようです。現地入りしてからトレーナーステーションに来てくれました。

たまたま僕が担当することになり、1度目施術はバッチリハマって痛みを気にせず走れるようになってお互いにニッコリ。無事に予選を通過したのですが、翌朝になると痛みが再発したようで、もう一度痛みをとって欲しいと言って僕のところに来てくれました。でも、当時の自分は本当に実力不足でした。大事な時にその子が求める水準まで痛みのレベルを下げてあげることができず、不安そうな表情でその子をレースに送り出すことになってしまいました。

力不足・・・もちろん、それに尽きますが、あの子にとってはその一瞬のためにいろんなものを犠牲にしてトレーニングに励み、頑張ってきたはずです。同じ競技者だったからこそ、その感覚は痛いほど分かりました。治療家側になった以上は結果が全て。痛みが十分に取れないまま競技に向かうその子の背中は今でも忘れることができません。

僕にとっては忘れちゃいけない治療家としてのエピソード。だからこそ「腰痛」は”身近”なものであり、治療家として力及ばなかった苦い思い出を想起させてくれる”特別”なものでもあるのです。

腰痛専門治療院という看板を背負うと決めた時、救えなかった腰痛をなくそうと心に決めました。

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先天性連動というアプローチ法との出会い

治療家としての経験は年数に比例して蓄積されるものです。日々臨床の中で揉まれ、足りない知識や技術を補うため、勉強会に参加したり専門書を読み込んでいくと知識や技術は少しずつでも確実に身についてきました。学び続けることも仕事のうち。勉強好きじゃないとやってられないなと思う職業ですが、相当いろんなものを見て、学んで、体験したという自負はあります。

その成果は少しずつ形になっていき、目の前の痛みを取り除くことや、痛みで顔を歪める人を笑顔にしていくことはできるようになってきました。患者さんの笑顔が治療の活力。そう思うたびに治療家としての存在価値を見出せた気がしています。何より、整骨院は地域医療の土台だと僕は思っていて、外傷はもちろんですが体の悩みを相談できる先生でありたいなと思っていましたし、地域密着の中で人々の健康を支えることに喜びとやりがいを感じていました。

その反面、治療院の中でどんなに手を尽くしても普段の生活改善やトレーニングによって体を根本的に変えていかない症状も少なからずありました。結局は痛みや症状だけを見ていても変わらないんですよね。体の悩みから本当の意味で解放されるためには、心も体も全てひっくるめて「全体」がよくなっていかなくちゃいけない。そういう想いが日に日に増していったのです。そんなことを悶々と考えていた時に出会ったのが「先天性連動」というアプローチ法でした。

先天性連動の大前提は「生まれたての赤ちゃんは無駄な動きがない」ということ。そもそも赤ちゃんは筋量も少ないので、個々の筋をそれぞれ動かすというよりも、その年齢の時点で使える筋群を全て使って動いています。赤ちゃんの動きが柔らかくてしなやかで無駄のない動きに見えるのはそのためですね。 ところが大人になるにつれて筋や神経が発達するとともに、「全体」を使わずともできる動きが圧倒的に増えてきます。良くも悪くも「部分」に負担がかかるような動きをするようになり、それが痛みや違和感、動きのぎこちなさに繋がっていくのです。

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先天性連動に基づく治療アプローチでは、動きの癖や使えていない体の「部分」を見つけて、その上で「全体」が使えるように誘導していきます。簡単に言えば一部にかかっている負担を全体に分散させるということ。まだまだ一般化されていない方法でしたが、自分が抱いていた治療現場での課題解決につながるのではないかとピンときました。

先天性連動について学び実践していく中で、これまで「救えなかった症状」を解決する方法になるのではないかと考えるようになってから、治療院を立ち上げるという話が急浮上。腰痛専門治療院BACK AGINGとして2020年3月にスタートすることになりました。

大切な仲間

この治療院の立ち上げにあたり、この先天性連動の技術的なアドバイスをくれたのが村松さん。村松さんは大阪で自分の治療院を持ち、この先天性連動の技術を使いながら臨床で治療を続けてきた鍼灸師です。体に関して恐ろしいほどマニアックで、気になったことは自分の体で実験してみないと納得しない人。だからこそ、妥協することなく地道に体の観察を続け、効果が出るものと出ないものを分けていき、先天性連動の技術濃度をギュッと凝縮させてきました。

当初は治療院立ちに際して技術的なアドバイスをもらう関係だったのですが、話が進むにつれて自分も実際に治療院に立って患者さんをみたいということになり月の半分ほど東京にきて治療に参加してくれることになりました。家族があり、大阪には患者さんがいるにも関わらず、僕の想いを汲み取ってくれたことがありがたく、そして嬉しかったです。

村松さんが患者さんに注ぐ情熱や治療に対する研究心は尊敬もするし刺激を受けることだらけです。治療の結果をや患者さんの反応を日々真剣に議論していますが、これから面白い治療院になっていくだろうなというワクワク感しかないですね。 

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これからどうしていきたいか?

今回は腰痛専門治療院という形で症状を絞りました。賛否両論あると思います。柔道整復師なのに骨をつがないのか?!とか他の症状で悩む人はみないのか?!とか・・・

もちろん気持ちは全ての「痛み」に向き合いたいです。ただ、病院も「科」があって専門領域に分かれていますし、治療家も専門領域を持って治療の技術を磨き、ちゃんと治せる治療家になっていった方がいいと思うんです。柔道整復師になってからというもの、日々の業務があまりにも多忙で、勉強の時間、家族との時間、自分が走る時間などなど、どんどん削られていきました。技術職は量質転換の法則があてはまるので、たくさんの患者さんと出会い、治療していったことで得たものはもちろん非常いに大きく、多忙なことを全て否定するわけではありません。ただ、これから続く長い治療家人生の中で徹底的に腰痛に向き合う時間があってもいいと思うんですよね。専門院として絞ることで捻出していく時間の余裕は、勉強や家族や自分の時間に使おうと思ってます。

尊敬する偉大な師匠や先輩がたくさんいます。この人に任せたら大丈夫という信頼の下で紹介できる治療家はたくさんいるので、そういった方々と協力して世の中の痛みに向き合っていけたらいいんじゃないかな。

勝手な想いかもしれませんが、僕が選んだ道は「まずは腰痛」です。未来永劫腰痛しか見ないという決意表明じゃないですし、5年後になるのか10年後になるのか、もしかしたら半年後?(・・・だったらすごいスピードww)には別の症状の専門院を作ってるかもしれません。

BACK AGINGは皆さんの体の悩みを支えるチームとして存在し続けたいと思っています。どうぞ、末長くよろしくお願いします。

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〒162-0843
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