HAPPYのPV兼シークレットライブの話


今まで31年生きてきて、
「1番幸せだった事は?」と聞かれたら、
迷わず「BUMP OF CHICKEN」の「HAPPYのPVの撮影を兼ねたシークレットライブへ行った事」と答える。

初めて彼女が出来たとか、苦労して免許が取れたとか、卒業制作展で賞をもらったとか、
苦戦した就活が終わったとか...。を差し置いて、1番にこれが来る。

それくらい嬉しかったし、幸せだった!

バンプの初ライブがこのシークレットライブだからね、めちゃくちゃ覚えてる 笑。

あれは2010年の4月。
丁度、大学進学の為に地元長野からこっち(埼玉の川越)のアパートへ引っ越してきて、
入学式がギリ終わってその数日後とかだったと記憶している。

都内某所でシークレットライブをやる事、新しいシングルのPVの撮影を兼ねている事も、事前にアナウンスされて知っていて、それに当日参加できる人が確か抽選で2,000名とかだった気がする。(応募数は5万以上だったとか、)

まだ地元にいて高校卒業を控えた3月のある日。それを見て、「当たるわけないけど、これもし当たったら観に行けるなぁ。」と思って申し込みだけしておいた。


そして、
ライブと前日の夜。ある1件のメールが来ていた。

「知らないアドレス、誰だろう。業者?」と確認した、メールに「シークレットライブ当選」と書いてあって、
「えっ、え〜〜〜〜っ!!」とか1人で変な声あげたのを覚えてます。
というか、新しい生活の事で頭いっぱいで、
既に申し込んだ事も、シークレットライブある事も忘れてしまっていたので、
余計にビックリしました 笑!

しかも、メールを読むと
会場が当日のお昼頃にならないと発表されないという完全にシークレットな物。
どんな感じになるのか?曲とか実際に演奏されるのか?とか完全に不明だった、
というか、それより先に「BUMP OF CHICKENって本当に存在するの?」って疑問もあった 笑、

そして、迎えたシークレットライブ当日。
(わくわくして寝れなかったね。そういうイベント事の前はあまり寝れない方です。)
開催される場所が都内のどこかも全然検討もつかない、
それより、まだ田舎から出てきて1週間ちょっとで都内の地理がまずよくわからなかったし、場所によってはちゃんと辿り着けるのかどうかも怪しかった。
とりあえず、川越から出やすい街、池袋まで出てきて街をフラフラして、メール来るのを待ってた 笑。

そして、
お昼頃遂に会場が案内のメールが!

「場所:六本木ヒルズアリーナ」と書いてあった。
六本木という文字に東京を感じたし、少しアダルティな感じもした、

しかし、「六本木」はニュースとかで聞いた事あるし、あの有名な六本木ヒルズがある場所という事はわかる。
でも、どうやって行っていいのかがわからない。池袋からどうやって行くのかわからず、
駅員さんに聞いて、乗り換えた先でも駅員さんに確認してって事を繰り返して、、、
なんとか六本木についたのを覚えている 笑。
(今じゃスマホの乗り換えアプリで一発で検索出来るけど、当時はガラゲー全盛期でそんな便利な物はなかったのでそうするしかなかったよね。)

で、なんとか乗り換えの末、六本木ヒルズアリーナに到着。

着いて思ったのが、当たり前だけど自分と同じ当然したファンがたくさんって事。

ずっと田舎にいて、
BUMPのライブとか行った事ないもので、
たくさんファンが周りにいる事自体が新鮮で、少し不思議な感じがしました。(「この人達のこと何も知らないけど、同じバンドのファンなんだ。」とか考えるとね)

そして、PV撮影の写真撮影があって、
遂にライブが始まった。

設置されていたテントからメンバーが大歓声の中出てきて、楽器を構えて

一つ前のシングル「R.I.P」のイントロを演奏し始めた。(バンプのライブで初めて聴いた曲は「R.I.P」という事になるね。)

もうその時点でめちゃくちゃ感動した。。。
なんだろう、
「BUMP OF CHICKEN」というバンドが世の中にしっかり存在したという事実、自分の暗黒な10代の頃にずっーと聴いていて、孤独で「もうダメかもなぁ。」って時もギリギリの時に支えてくれた憧れのロックバンドが目の前で演奏してくれているという事に、もの凄く感動した。。。。

ボーカルの藤くんは予想以上に細くて、風なんか吹いたら飛んでいきそうなのに、歌声は逞しくて、予想以上にロックな人だったね、
(今もだけどオーラが凄かったね。)

赤いキャップを被っていて、それがよく似合っていた!

そのあと、今回のPVの撮影の曲「HAPPY」、「HAPPY」の翌週にリリースされるという「魔法の料理〜君から君へ〜」を立て続けに演奏してあっという間に3曲演奏してすぐに終わってしまったと思った。(魔法の料理の時に近くにあった桜木から花ビラがいい感じに散っていて綺麗だったね。曲に意外とあっていた。)

「ありがとう。また会おう」と言い残して、テントへ戻っていった、


でも、すぐに戻ってきて、
「もう1曲演奏させてくれ!」とまさかの逆アンコールで「ガラスのブルース」!!

これはめちゃくちゃ盛り上がった!!
やっぱり、「ガラスのブルース」は、バンプの始まりの曲だし、凄く良い曲だと思った。(今もアンコールでの定番でこれを聴くと凄く楽しい気持ちになるけど、それと同時に「あぁ。もうライブが終わってしまうなぁ。」と少し寂しい気持ちになるね。)


そのシークレットライブが終わって、
間もなく、大学生活がスタートした。

大学生活は全体的に充実していて、(高校時代とは大違い)
4年間、楽しいことばかりではなかったけど、振り返ってみたら、めちゃくちゃ楽しかった!

後付けだけど、
それはもしかしたら、あのシークレットライブで聴いたバンプの曲達が背中押してくれてたからかもしれない。

多分、あの日のライブがその流れを作ってくれたと思う。

陰キャコミ障で慣れてない癖に、いろんな人に自ら声かけたのを覚えていて、それがきっかけで10年以上経った今も仲良くしてくれてる友達とのきっかけになったと思う。(いつも仲良くしてくれてありがと!)

自ら話しかけたは良いものの、
まぁ慣れてない事してるから、家に帰って凄く疲れていたし、相手の顔を見て話す事は出来てなかったね 笑。(今も相変わらず苦手で出来てない確率高め 笑)


そんな10年以上前の4月の話。

最近はまだ寒いけど気温高い日も増えてきた気もする。

また、春がくる。

特に何かあるわけじゃないし、よくわかんないけど楽しみだ!



"続きを進む恐怖の途中
 続きがくれる勇気にも出会う"


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