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日本と世界の料理の違い

【国別ランキング】
世界三大料理(THe THree Grand Cuisines)は、伝統的には中華料理・フランス料理・トルコ料理を指します。ただし、上の伝統的な定義は歴史的・文化的な要素を含め、主に欧州の料理研究家などにより昔から言われてきたものであるため、現代の世界的な知名度や評価とは一致しません。

もし現在の世界三大料理を選ぶとするとしても、歴史や影響力を考えると、フランス料理は外せないでしょう。
中国料理は『足し算の料理』と言われ、日本の板前さんの多くが魚の皮・血合い・中骨を惜しげもなく捨ててしまいますが、薬膳では皮と血合いを大切にします。必須アミノ酸・ビタミン類・鉄分・カルシウムが多いので塩焼きや湯引き、炒め物など工夫して食べます。
フレンチに次いで2番目にユネスコの無形文化遺産に登録された日本料理は、食材本来の味を引き出す『引き算の料理』と言われています。油脂をあまり使わず健康的であること、そして季節や色彩にも細やかに心配りや『おもてなしの心』は他の追随を許しません。

またレストラン格付けで世界的権威をもつミシュラン・ガイドにおいても、星を獲得し一流と評価されている店は、フランス料理・日本料理・中華料理・イタリア料理・インド料理などが多く、トルコ料理は極めて少なくなっています。

マイナビ読者838人のアンケート結果によると『世界三大料理にふさわしい料理は?』というアンケートを行ったところ、結果は以下のようになりました。

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【料理別ランキング】
2011年7月にCNNが公表した『世界の料理の美食ランキング50』では、世界1.2位はインドネシア料理のルダン、ナシゴレン、3位に日本の寿司が選ばれました。寿司は『最も美しい食べ物No.1』だとも評価されています。
3大料理でトップ10入りしているのは、中華料理の北京ダックが9位のみです。

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機能
食に関連する機能では、従来から謳われている『食の3次機能』と国際連合教育科学文化機関(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization:UNESCO)が提唱する『食の5大機能』があります。


【食の5大機能】
ユネスコは、建築物などを対象とする有形文化財と民俗文化財、フォークロア※、口承伝統などの無形文化財を保護対象とした無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage)の認定をしています。
「無形文化遺産とは、慣習、描写、表現、知識及び技術並びにそれらに関連する器具、物品、加工品及び文化的空間であって、社会、集団及び場合によっては個人が自己の文化遺産の一部として認めるもの」で、これまでに対象とされた無形文化遺産は、各国の音楽、舞踏、祭り、儀式のほか、和食(2013年)、日本の和紙(2014年)、インドのヨーガ(2016年)など伝統習慣、工芸など多岐に渡ります。

※フォークロア
古く伝わる風習・伝承など

〈機能〉
食の持つ機能は大きく5つに分けられます。

1. 生理的機能
食の最も基本的な役割はエネルギーや栄養素を摂取し生命や健康を維持していくことです。

2. 精神的機能
食事を通して空腹を満たすだけでなく、食べ物の味や香りを楽しみ、心理的な満足を得ています。

3. 社会的機能
食は人間関係の媒体としても機能しています。家族の団らんや飲み会・食事会の場で仲を深めるなど、私たちは食事を通して人間関係を築いています。また、それを円滑に進めるため、食におけるルールやマナーが決められています。

4. 文化的機能
各地の郷土料理や行事・儀式の際に食べられる食事は、自然や歴史、宗教を通して培われた文化の重要な一部です。お正月には鏡餅をお供えし、鏡割りの日にそれをいただく、というのも食が行事・儀式に重要な役割を果たしている一例です。

5. 教育的機能
食卓は子どもが食べ物に関する知識やマナー、習慣を身につける場でもあります。ここまでに挙げられた4つの役割に関して、大人から子どもへと伝えていくことが求められます。

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