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1)解剖

半月板は大腿脛骨関節の外側と内側にあり、それぞれ外側半月板、内側半月板と呼ばれる。半月板は脛骨顆の延長構造と捉えることができる。半月板を安定化させている靱帯には、内側側副靭帯、膝横靱帯、半月大腿靱帯、前角と後角にある靱帯がある。

半月大腿靱帯は「Humphery靱帯」「Wrsiberg靱帯」とも呼ばれ、外側半月板後角と大腿骨内側顆(後十字靭帯の付着部位近辺)を連結している。これら両方の靱帯を持つ人の割合は46%とされており、ほぼ100%の人が、いずれかの靭帯を持つ。半月板は共にくさび型をしており、外側半月板の大きさ、形、厚み、運動幅等は内側半月と比較して個体差が大きい。

内側半月板と癒合している軟部組織は、浅層部から深層部にかけて三層に分類される。第1層は最浅層部のことであり、内側広筋腱と縫工筋腱がある。第2層には内側側副靭帯浅部があり、最深層部の第3層には膝関節の関節包、内側側副靭帯深部、膝冠状靱帯(半月脛骨靱帯)がある。

第2層・第3層は、内側側副靭帯浅部の斜線維束により膝関節の後側(関節包、内側半月板後内側)で癒合。関節包後内側は半膜様筋腱の腱鞘と癒合する。

内側半月板は内側側副靭帯深部と強く癒合し、膝冠状靱帯(半月脛骨靱帯)によって脛骨に付着する(外側半月板は外側側副靭帯と癒合していない)。

膝冠状靱帯による脛骨の付着は、内側半月板ほど強固ではない。外側半月板と外側側副靭帯の間には、膝窩筋腱が走行する。

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