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1)概要

距腿関節(ankle joint, talocrural joint)は、脛骨と腓骨の作る関節窩および距骨滑車の間にある※蝶番関節である。距骨滑車は前方に向かい幅が広くなる。距腿関節の可動域は底屈が0〜45°、背屈が0〜20℃と言われ(文献で差異がある)、背屈位で安定する。

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※蝶番関節(hinge joint)
片方の骨の表面の凸曲面が、もう一方の骨の凹曲面に適合することで、一軸性の動きを見せる関節。距腿関節の場合は、凸曲面が距骨滑車、凹曲面が脛骨・腓骨の関節窩にあたる。蝶番関節は、ほかに腕尺関節、指節間関節などが該当する。

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距腿関節が中立位の場合、運動軸は外果と内果下部を結んだ線となる。前額断面状で見ると、平均23°(±9°)後方へ傾いており、さらに横断面では平均14°(±4°)下方へ傾く。

これにより、足関節は背屈時に23°外旋(外転)かつ14°内反(回外)し、底屈では逆の動きが起こっている。

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