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【エッセイ】夜更けのご褒美

 夜更けのご褒美は、諸刃の剣。

 そんな時間まで頑張った自分、ギリギリの気持ちでなんとか1日やり抜いた自分、そんな自分にご褒美をあげたいけれど、夜更けだとけっこうリスクもあったりして気が引ける。
 体力的にとか、次の日に響くとか。

 それでも、そんなに頑張った自分を、甘やかしてあげたいとも思う。
 帰りの電車に揺られながら、理由なんてありすぎて逆にこれといったものが思いつかないまま、ぼんやりと泣きたくなるのを耐える。
 そんな1日を生き抜いただけで、本当はすごく偉いはずだもの。

 なので私はたいてい、リスクも承知で、自分を甘やかします。
 自分の頑張りを理解して、適切な量と深度で自分を労えるのは、結局自分しかいないから。自分で自分を甘やかさなければ、いったい誰が私を甘やかしてくれるというの。

 そんな自分の、自分への甘やかしという自堕落を、マガジン形式にして、たくさんオススメしていこうと思います。

 夜が更けるまで頑張った人が、自分を労えるきっかけになったらいいな、なんて、大層なことを考えながら。

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