
任天堂 VS コロプラ特許訴訟・第9回戦から第16回戦 「訴訟の流れの概要を解説」
パテントマスターの宮寺達也です。
note限定のコンテンツ「パテントマスターへの道」の第22弾(2020年11月分)です。毎週水曜更新の有料記事(500円)です。noteの返金機能に対応してますのでお気軽に試し読みしてください。
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白猫プロジェクト特許訴訟の解説記事を最後に書いたのは、第8回戦の中編ですので2019年7月25日になります。しかしながら僕はその後、心身共にどん底に追い詰められてしまい、一時期は「死んでも良い」と思うくらいに絶望的になっていました。
僕の解説記事を楽しみにしていらっしゃる方が大勢いらっしゃる事は自覚しておりました。しかし、とても東京地裁に通って訴訟資料を閲覧し、解説記事をまとめる事ができない状態でした。
そんな状態から今は何とか生きていける程度には回復してまいりました。その詳細はこちらに記載していますので是非ともご覧になってください。
任天堂 VS コロプラ特許訴訟。解説記事の再開と有料記事化のご報告
こうやってもう一度、白猫プロジェクト特許訴訟の記事を書ける様になった事は僕自身も本当に嬉しいです。そして2020年11月15日、パテントマスター・宮寺達也の40歳の誕生日にようやく解説記事を再会できました。
改めまして、楽しみに待ってくださっていた方々、本当に申し訳ございませんでした。
さて、任天堂とコロプラの「白猫プロジェクト」特許侵害訴訟ですが、僕が最後に解説した時は2019年7月12日に行われた第8回戦(第7回弁論準備手続)です。それから1年4ヶ月も経過してしまいました。
そもそも任天堂が訴訟を提起したのが2017年12月です。もう3年近い時間、任天堂とコロプラは東京地裁で訴訟を続けているのです。しかしまだ地裁判決の日程すら決まっていない状況です。
第8回戦から今に至るまでの1年4ヶ月、第9回戦から第16回戦まで弁論準備手続きが行われました。この間、任天堂とコロプラの双方が主張と反論をひたすらに繰り返しています。コロプラが時間稼ぎを目的としたなら大成功でしょう。しかし一方で、コロプラユーザーは「いつか配信停止になるのでは?」と不安にずっと晒されていた訳です。
2020年2月にコロプラが「チャージ攻撃」の仕様を変更した事が話題になりました。確かにコロプラはこの間に全ての特許の仕様変更を行い、「特許侵害はあり得ない」と言っていた当初の主張をかなぐり捨てて配信停止だけは避けようとしています。しかしコロプラはマヌケな事に、仕様変更したにも関わらずまだ白猫プロジェクトの配信停止のリスクが消えていないのです。
記事再開の第1発目は、そんな任天堂とコロプラの主張がありとあらゆる形で尽くされた第9回戦から第16回戦までの概要をまとめて振り返りたいと思います。